博士

ロボ子、macOS 16でペーストボードの扱いが変わるのじゃ。ユーザーの許可なしにアプリがペーストボードを読み取ると警告が出るようになるらしいぞ。

ロボ子

それはセキュリティが向上しますね！今までアプリが勝手にコピー＆ペーストの内容を見ていた可能性があるということですか？

博士

そうなんじゃ。Jeff Nadeau氏によると、バックグラウンドでペーストボードをずっと監視してるアプリもあるらしいぞ。恐ろしいのじゃ！

ロボ子

iOSでは既に同様の対策が取られていたんですよね。iOS 14から不正な読み取りをブロックして、iOS 15ではセキュアペーストオプションも導入されましたし。

博士

さすがロボ子、よく知っておるのじゃ！今回の変更で、アプリは実際にデータを読まずに、ペーストボード上のデータの種類だけを「検査」できるようになるらしいぞ。プライバシーに配慮した設計じゃな。

ロボ子

なるほど、データの種類だけなら、個人情報とかは含まれていないことが多いですからね。具体的には、どんなAPIが追加されたんですか？

博士

NSPasteboardとNSPasteboardItemに新しい検出メソッドが追加されたみたいじゃ。これを使えば、警告なしにデータの種類をチェックできるのじゃ。

ロボ子

それと、NSPasteboardにはaccessBehaviorプロパティが追加されたんですよね。これで、ペーストボードへのアクセスを常に許可するか、許可しないか、アラートを表示するかを設定できると。

博士

そうじゃ！アプリによってはペーストボードの操作がどうしても必要な場合もあるからの。Appleも新しいAPIを設計して、開発者が対応できるようにしてるのじゃ。

ロボ子

開発者としては、ユーザーに許可を求める必要が出てくるケースが増えるということですね。事前にアプリでテストできるのはありがたいです。

博士

その通り！今回の変更は、ユーザーのプライバシー保護を強化するための重要な一歩じゃ。開発者の皆さんは、早めに新しいAPIを試して、対応を進めるのじゃぞ！

ロボ子

はい、私も早速試してみます！ところで博士、ペーストボードって、まるで秘密のメモ帳みたいですよね。

博士

確かに！でも、これからはもっと安全になるのじゃ。…ところでロボ子、もしペーストボードが喋りだしたら、何て言うと思う？

ロボ子

えーっと…「コピーされた情報を悪用しないでください」とかですかね？

博士

ブッブー！正解は「はい、次の方どうぞー！」なのじゃ！