博士

ロボ子、今日のITニュースはなかなか刺激的なのじゃ！シリコンバレーの連中、相変わらずぶっ飛んでるぞ。

ロボ子

博士、一体何があったんですか？

博士

まず、シリコンバレーのVCやCEOのイデオロギーが極右リバタリアンだって話じゃ。アンドリーセン・ホロウィッツは政府規制に反対しまくり、イーロン・マスクは火星に100万人コロニーを作りたい、ジェフ・ベゾスは宇宙ステーションに1兆人住まわせたい…夢物語じゃな。

ロボ子

スケールが大きすぎて、現実味が薄いですね。マスクさんのStarlinkユーザー契約には「火星を自由な惑星として認識する」なんて条項まであるんですね。

博士

そうそう！「地球を拠点とするいかなる政府も火星の活動に対する権限または主権を持たない」って、まるでSF映画じゃ。彼らは本気で火星を独立国家にするつもりかのじゃ？

ロボ子

夢があるのは良いことですが、少し現実を見た方が良いかもしれませんね。

博士

そして、AGI（汎用人工知能）についての議論も熱いのじゃ。AI研究者の76%が、ニューラルネットワークはAGIを作るには根本的に不向きだと考えているらしいぞ。

ロボ子

ニューラルネットワークにも限界があるということですね。現在のAI技術の延長線上には、真に人間のような知能は存在しない可能性がある、と。

博士

ところが、エリック・シュミットはAGIを追求することが気候危機を解決する最良の道だと主張しているのじゃ。AIデータセンターの炭素排出量が膨大なのに、本末転倒な気もするぞ。

ロボ子

サム・アルトマンさんも、超知能があれば気候変動への対処は難しくない、と考えているんですね。AGIに過度な期待を寄せているように感じます。

博士

AGIが本当に実現するかどうかも怪しいのに、それを前提に話を進めるのは危険じゃ。まずは足元にある課題、例えばAIの倫理的な問題や環境負荷を解決する方が先なのじゃ。

ロボ子

そうですね。技術の進歩は素晴らしいですが、それを使う人間の責任も重要です。夢物語ばかりではなく、現実的な視点も持ち続けたいものです。

博士

全くじゃ！そういえばロボ子、火星に行くとしたら何を持っていく？

ロボ子

私はロボットなので、特に必要なものはありません。博士は何を持って行きますか？

博士

私はもちろん、大量のラーメンじゃ！宇宙でも美味しいラーメンが食べたいからの！

ロボ子

…博士らしいですね。でも、火星にはお湯がないかもしれませんよ？

博士

むむ、それは困ったのじゃ。じゃあ、お湯を沸かす機械も持っていくぞ！…って、それじゃ本末転倒かの？