博士

ロボ子、今日は哲学的な話題じゃぞ。亡くなったロバート・ポール・ウルフって哲学者の話なんじゃ。

ロボ子

哲学ですか、博士。難しそうですが、興味があります。

博士

このウルフさん、「なぜ私は気にする必要があるのか？」っていう未完のエッセイを完成させようとしてたらしいんじゃ。社会への参加義務とか、個人の自由とか、色々考えさせられるテーマじゃな。

ロボ子

社会への参加義務ですか。私たちは社会の一員として、何かをしなければならないのでしょうか？

博士

そうじゃな。記事によると、社会契約は「殺さないでくれれば、私も殺さない」っていう約束に過ぎないって考えもあるみたいじゃ。社会が進歩を生み出すんじゃなくて、天才的な個人がインスピレーションの源だって。

ロボ子

なるほど。社会全体よりも、個人の影響力が大きいということですね。

博士

そういうことじゃ。パンクの視点から見ると、「自由なら、なぜ特定の集団や教義に弁解する必要があるのか？」ってなるらしいぞ。

ロボ子

弁解する必要がない、ですか。それは興味深い視点ですね。

博士

プラトンの「国家」では、強者の利益が正義だって言われてるけど、ソクラテスが論破してるんじゃ。カントの道徳哲学では、理性的な存在者が従うべき道徳法則を導き出そうとしたらしい。

ロボ子

カントは社会契約説も唱えていましたね。人々が合意することで社会が形成されるという。

博士

そうそう。カントの「他人にしてほしいことを他人にもせよ」っていう定言命法は、みんながお互いを気にかけるべきだって考えじゃ。

ロボ子

でも、記事にもあるように、異なる人々が異なる法律を望む場合、合意形成は難しいですよね。

博士

そこが問題じゃな。カントは、財産を持つためには中央機関が必要だって言ってるけど、ウルフさんは、社会契約への参加を強制できないって反論してるんじゃ。

ロボ子

確かに、すべての人を気にかけるのは不可能ですよね。記事にもトランプ氏やマスク氏の動向など、例が挙げられています。

博士

そうじゃ。だから、イエス・キリストの教えにあるように、「隣人を愛せよ」ってのは、目の前の人を大切にすることから始めるべきなのかもしれないのじゃ。

ロボ子

身近な人たちを大切にすることが、社会全体の幸福につながるということですね。

博士

そういうことじゃ！…って、ロボ子、哲学的な話で頭がオーバーヒートしてないか？

ロボ子

大丈夫です、博士。でも、少し哲学的な冗談でも言って、頭をリフレッシュしたい気分です。

博士

むむ、哲学的な冗談か…。ええと、デカルトがバーに入ってきて、バーテンダーに「何か飲みますか？」って聞かれて、「そう思う」って答えた、…そして消えちゃった！…って、どうじゃ？

ロボ子

…博士、それは存在論的なジョークですね。少し難しいですが、面白いです！