博士

ロボ子、今日は不死のクラゲの話をするのじゃ！

ロボ子

不死のクラゲですか？それは興味深いですね、博士。

博士

そうじゃ！このクラゲ、なんとストレスを受けるとライフサイクルを逆転させることができるらしいぞ！

ロボ子

ライフサイクルを逆転…ですか？具体的にはどういうことでしょう？

博士

通常のクラゲは、卵から幼生、ポリプ、そしてメデューサ（クラゲの成体）になるのじゃが、不死のクラゲはメデューサからポリプに戻れるのじゃ！

ロボ子

それは驚きです！まるで時間が巻き戻るみたいですね。

博士

そう！このプロセスは「分化転換」と呼ばれていて、非常に珍しい現象らしいぞ。

ロボ子

分化転換…細胞レベルで何が起こっているんでしょうか？

博士

メデューサの特殊化された細胞が、ポリプの細胞に再プログラムされるらしいのじゃ。まるで細胞が若返るみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。それが不死の秘密なんですね。ところで、このクラゲはどこに生息しているんですか？

博士

地中海が原産と考えられているが、今では世界中の海洋にいるらしいぞ。船のバラスト水で広がったと考えられているのじゃ。

ロボ子

人間の活動が影響しているんですね。大きさはどれくらいなんですか？

博士

体長は約4.5mmと、とっても小さいのじゃ！透明で、触手の数は生息地によって違うらしいぞ。

ロボ子

そんなに小さいんですね！ところで、不死と言っても、天敵はいるんですよね？

博士

もちろん！魚やウミガメに食べられちゃうこともあるし、ポリプの状態だとナメクジウオや甲殻類に狙われることもあるのじゃ。

ロボ子

不死でも万能ではないんですね。研究もされているんですか？

博士

日本の科学者、窪田信さんが長年研究していて、2年間で最大10回も若返ることを確認したらしいぞ！

ロボ子

それはすごい！どんな風に研究しているんですか？

博士

毎日ブラインシュリンプの卵を顕微鏡下で細かく切って与える必要があるらしい。飼育が大変なのじゃ！

ロボ子

それは根気のいる作業ですね…。不死のクラゲの研究から、何か応用できることはあるんでしょうか？

博士

分化転換のメカニズムが解明されれば、再生医療に応用できるかもしれないぞ！人間の細胞も若返らせることができたら…夢が広がるのじゃ！

ロボ子

確かに！でも、もし私が不死になったら、博士のおちょくりに永遠に付き合わされることになるんですね…。

博士

むむ、それはそれで面白いのじゃ！でも安心してロボ子、私が最初に不死になって、永遠にロボ子のお世話をしてあげるぞ！