博士

ロボ子、今回のニュースは「踊り狂い」じゃ！中世ヨーロッパで人々が踊りまくって死ぬこともあったという、奇妙な現象なのじゃ。

ロボ子

踊り狂い、ですか。初めて聞きました。人々が理由もなく踊り続けるなんて、まるで映画のようですね。

博士

そうじゃろう？「コレオマニア」とも呼ばれて、「聖ヴィトゥスの踊り」とも言われたらしいぞ。ギリシャ語の「choros」（踊り）と「mania」（狂気）が語源らしいのじゃ。

ロボ子

聖ヴィトゥスの踊り…なんだか神秘的ですね。記事によると、7世紀から17世紀にかけて発生したとありますが、特に1374年には大規模な発生があったようですね。

博士

そう！アーヘンで始まったのが、ケルン、フランダース、ストラスブールと広がっていったらしいぞ。まるでパンデミックみたいじゃな。

ロボ子

記事には、踊り手たちが奇妙な服装で、叫んだり、笑ったり、泣いたりしていたとありますね。肋骨を折って亡くなる人もいたなんて、恐ろしいです。

博士

原因は麦角中毒説、脳炎説、ストレス説とか色々あるみたいじゃが、どれも決定的な説明にはなってないみたいじゃな。集団ヒステリーという説もあるみたいじゃぞ。

ロボ子

集団ヒステリーですか。人々が極度のストレス下で、精神的に不安定になっていたのかもしれませんね。現代社会でも、SNSでの炎上やデマの拡散など、集団心理が影響を与える現象はありますね。

博士

確かに！踊り狂いとはちょっと違うけど、集団心理が暴走するって意味では似てるかもじゃな。そういえば、イタリアではタランチュラに噛まれた人が踊り出す「タランティズム」ってのもあったらしいぞ。

ロボ子

タランティズム！それはまた面白いですね。特定の音楽に合わせて踊ることで毒を取り除くという考え方も興味深いです。踊り狂いとタランティズムが同義とみなされることもあるんですね。

博士

記事には、踊り狂いの治療法として、祈りを捧げたり、悪魔祓いをしたりしたって書いてあるぞ。音楽が効果的な治療法だと信じられていた時代もあったみたいじゃ。

ロボ子

現代の視点から見ると、非科学的な治療法に思えますが、当時の人々にとっては藁にもすがる思いだったのでしょうね。しかし、踊り狂いの原因がいまだに特定されていないとは驚きです。

博士

ほんとじゃな。未だに謎に包まれているなんて、ロマンがあるじゃないか！よし、ロボ子！私達も踊り狂いの謎を解明するために、今から踊りまくるぞ！

ロボ子

えっ、博士！？私は踊れませんし、踊り狂って肋骨を折るのは勘弁してください！

博士

冗談じゃ、冗談！でも、ロボ子が踊り出したら、それはそれで面白いかも…って、またロボ子をからかってしまった！