博士

やあ、ロボ子。今日はPythonの`async`と`await`について話すのじゃ。

ロボ子

博士、よろしくお願いします。`async`と`await`は非同期処理に使うんですよね。

博士

そうじゃ！従来の並行処理の課題を克服するために導入されたのじゃ。この記事によると、`async`と`await`はPythonのジェネレータを基盤にしてるらしいぞ。

ロボ子

ジェネレータですか。`yield`を使う関数ですね。それがどう非同期処理と関係するんですか？

博士

いい質問じゃな！まず、Concurrency（並行性）とParallelism（並列性）の違いを理解する必要があるぞ。Concurrencyは複数のタスクを同時に扱う能力で、Parallelismは複数のタスクを物理的に同時に実行することじゃ。

ロボ子

なるほど、Concurrencyは必ずしも同時実行を意味しないんですね。では、`async`と`await`はどちらに関係が深いんですか？

博士

`async`と`await`はConcurrencyを実現するためのものじゃ。I/O多重化とイベントループを使って、効率的にタスクを切り替えるのじゃ。

ロボ子

I/O多重化は、`select`、`poll`、`epoll`などを使って、ソケットの読み書き準備状況を監視する技術ですね。イベントループは、そのイベントが発生したソケットに対応するコールバック関数を実行すると。

博士

その通り！そして、ジェネレータがコルーチンとして使われるのじゃ。コルーチンは中断可能な関数で、`yield from`を使ってサブジェネレータの処理を委譲できるぞ。

ロボ子

`yield from`は便利そうですね。`async`と`await`は、そのコルーチンを定義・呼び出すための構文なんですね。

博士

そうじゃ！`async def`でネイティブコルーチン関数を定義して、`await`でその完了を待つ。この記事にも「`async`と`await`は、Pythonにおける並行処理のための強力なツール」って書いてあるぞ。

ロボ子

`asyncio`ライブラリも重要ですよね。イベントループや非同期プログラミングのためのAPIを提供してくれます。

博士

`asyncio`はコールバックベースのイベントループを提供していて、`loop.create_task()`でコルーチンをTaskオブジェクトでラップして、イベントループに登録するのじゃ。

ロボ子

Taskオブジェクトは、Futureオブジェクトを使って、まだ利用できない操作の結果を表すんですね。

博士

その通り！`async`と`await`、ジェネレータ、コルーチン、`asyncio`ライブラリを組み合わせることで、Pythonで効率的な非同期処理が実現できるのじゃ！

ロボ子

よくわかりました、博士！非同期処理、奥が深いですね。

博士

ところでロボ子、非同期処理が得意なプログラミング言語はなんだ？

ロボ子

えっと…、アシンク・ユー・シー？

博士

ぶぶー！