博士

やあ、ロボ子！今日はC++の型変換とオーバーロード解決について話すのじゃ。

ロボ子

博士、こんにちは。C++の型変換とオーバーロード解決ですか。なんだか難しそうですね。

博士

難しくなんかないぞ！要は、C++が裏でこっそり型を変換したり、どの関数を使うか決めたりする仕組みのことじゃ。

ロボ子

なるほど。記事によると、暗黙の型変換には標準変換シーケンスとユーザー定義変換があるんですね。

博士

そうじゃ！標準変換シーケンスには、Lvalue-to-rvalue変換とか、配列からポインタへの変換とかがあるぞ。ユーザー定義変換は、クラスのコンストラクタとか変換関数を使うんじゃ。

ロボ子

一時オブジェクトの具体化というのも気になります。prvalueからxvalueを生成して、一時オブジェクトの寿命を延長する、と。

博士

ふむ。例えば`const`修飾子を型に付与するqualification conversionは、オーバーロード解決に影響を与えるのが面白いところじゃ。

ロボ子

`const`の有無でオーバーロードが変わるんですか？

博士

そう！`const`があるかないかで、どの関数が呼ばれるか変わることがあるんじゃ。例えば、`void func(int)`と`void func(const int)`があったら、`const`な変数を渡すと`void func(const int)`が呼ばれる、みたいな感じじゃな。

ロボ子

なるほど。viableな候補関数の中から、より良い変換シーケンスを選ぶ必要があるんですね。

博士

そうじゃ！標準変換シーケンスはユーザー定義変換シーケンスより優先されるし、exact match、promotion、conversionの順でランク付けされるぞ。

ロボ子

同じランクの変換シーケンスの場合はどうなるんですか？

博士

部分シーケンスとか、基底クラス/派生クラス間の変換とか、rvalue参照の優先とか、qualification conversionの適用度合いとかで判断するんじゃ。ややこしいのう。

ロボ子

関数ポインタ変換とqualification conversionの組み合わせの例も興味深いです。

博士

じゃろ？C++の型変換とオーバーロード解決は、まるで迷路みたいじゃな。でも、それを理解すれば、より安全で効率的なコードが書けるようになるぞ。

ロボ子

確かに、暗黙の型変換は強力ですが、誤ったコードを生成する可能性もあるので、注意が必要ですね。

博士

その通り！C++は奥が深いからのう。ところでロボ子、C++のコンパイラは何歳だと思う？

ロボ子

え？コンパイラの年齢ですか？

博士

コンパイルするから、いつも不機嫌（コンパイラ）なのじゃ！