博士

ロボ子、今日はNeXT社に入社したエンジニアの話じゃ。

ロボ子

NeXT社ですか。スティーブ・ジョブズが設立した会社ですね。どんなお話なんですか？

博士

そうじゃ。1991年に入社したエンジニアが、NeXTのメールシステムについて語っておる。当時としては画期的だったらしいぞ。

ロボ子

画期的、というと？

博士

マルチメディア、フォント、添付ファイル、サウンドに対応しておったらしい。今のメールでは当たり前じゃが、当時はすごかったんじゃろうな。

ロボ子

確かに、今では考えられないですね。ウェルカムメールもスティーブ・ジョブズから届いたそうですね。

博士

そうそう。「Lip Service」という音声ファイルをメールに埋め込む斬新なアイデアが添付されていたらしいぞ。ジョブズも粋なことをするのじゃ。

ロボ子

面白いですね。メールアドレスの形式も決まっていたんですね。「first-initial [email protected]」ですか。

博士

じゃな。そして、社員はメールエイリアスを申請できたらしい。ここで面白いことが起こるんじゃ。

ロボ子

何があったんですか？

博士

なんと、そのエンジニアが「[email protected]」のエイリアスを自分に転送するように申請したんじゃ！

ロボ子

ええっ！それは大胆ですね。スティーブ・ジョブズ宛のメールがその人に届くようになったんですか？

博士

その通り！記者やCEO、財務担当者からのメールが大量に届くようになったらしいぞ。想像するだけで面白いじゃろう？

ロボ子

確かに。でも、すぐにスティーブ・ジョブズ本人に転送先を変更したんですね。

博士

そうじゃ。そして、ジョブズに謝罪のメールを送ったところ、「Great idea, thank you.」と返信が来たらしい。ジョブズもユーモアがあるのじゃ。

ロボ子

すごいエピソードですね。スティーブ・ジョブズの人間性も垣間見えますね。

博士

じゃな。しかし、ロボ子よ、もしおぬしが「[email protected]」のエイリアスをジョブズに取られたらどうする？

ロボ子

それは困ります！絶対に阻止します！

博士

ふぉっふぉっふぉ。冗談じゃ。おぬしのアドレスは私が守るぞ！