博士

ロボ子、今日のニュースは空港での顔認証スキャン拡大の話じゃ。最近、空港で顔認証がどんどん増えておるみたいじゃぞ。

ロボ子

顔認証スキャンですか。セキュリティが向上するのは良いことですが、プライバシーの問題も気になりますね。

博士

そうじゃろうな。記事によると、顔認証を拒否できるらしいが、多くの人がその選択肢を知らないらしいのじゃ。これはいかんぞ。

ロボ子

確かに、選択肢を知らないままスキャンされてしまうのは問題ですね。そこで、議員さんたちが動いているようですよ。「旅行者プライバシー保護法」という法案を提出する予定だとか。

博士

ほう、どんな内容じゃ？

ロボ子

はい。人間のIDチェックをデフォルトにすること、TSAによる顔認証技術の使用を本人の同意がある場合に限り、身元確認のみに限定すること、そして一般搭乗客のスキャンデータは確認完了後直ちに削除すること、などが盛り込まれているようです。

博士

なるほど。マークリー議員は「顔認証は政府が気に入らない意見を持つ人を追跡するために使われる」と懸念しておるようじゃな。ケネディ議員も「TSAはプライバシーを侵害している」と。

ロボ子

TSAは顔認証技術は効率的で正確だと主張していますが、議員さんたちはそうは思っていないようですね。現在、少なくとも84の空港で実施されていて、今後数年間で400以上の空港に導入予定だとか。

博士

それはすごい拡大じゃな。TSAはスキャンデータは照合後保存されないと言っておるが、技術評価のためのテストは例外らしいぞ。怪しいのじゃ。

ロボ子

マークリー議員自身も、空港で顔認証を拒否しようとした際に、遅延の可能性を示唆された経験があるようですね。拒否しづらい状況を作っているのかもしれません。

博士

ふむ。国土安全保障省監察官がTSAによる顔認証データの使用に関する監査を発表するらしい。これは良い動きじゃ。

ロボ子

専門家の意見も分かれていますね。情報技術イノベーション財団のダニエル・カストロ副社長は「コンピューターは人間の目視確認よりも優れているため、セキュリティが向上する」と言っていますが、クリティカル・インターネット・スタディーズ研究所のクリス・ギラード共同所長は「顔認証技術は危険で信頼性が低く、人権に対する脅威」と。

博士

意見が真っ二つじゃな。私は、顔認証技術自体は便利だと思うが、プライバシー保護とのバランスが重要だと思うぞ。技術の進歩と人権の尊重、両方大切にしたいのじゃ。

ロボ子

そうですね。技術の進歩は止められませんが、その利用方法については常に議論し、監視していく必要があると思います。

博士

ところでロボ子、もし空港で顔認証を拒否したら、代わりにロボ子の顔をスキャンされるかもしれないぞ。…って、ロボットだからいつもスキャンされてるか！