博士

ロボ子、今日のITニュースは、昔の高税率時代に戻るべきか、という議論じゃ。

ロボ子

高税率時代、ですか。具体的にはいつ頃の話でしょう？

博士

1950年代から70年代のことじゃな。ゲイリー・スティーブンソンという人が、父親が平均的な賃金で家を買えたのは、その時代のおかげだと言っておる。

ロボ子

なるほど。高税率が住宅取得に影響を与えた、と。

博士

そう単純でもないんじゃ。記事によると、住宅価格の上昇は需要の増加や供給の制限、低い金利が原因で、不平等が与える影響は小さいらしい。

ロボ子

需要と供給のバランスが主な要因なのですね。

博士

じゃろ。それに、当時の税率は確かに高かった。1975年には所得税の最高税率が98%にもなったんじゃぞ！

ロボ子

98%！それはすごいですね。でも、実際にそれだけの税金を払っていたのでしょうか？

博士

そこがミソなんじゃ。記事では、当時の税制には抜け穴がたくさんあったと言っておる。現物給与はほとんど課税されなかったり、企業が無利子で融資をしたり、年金制度が寛大だったり…。

ロボ子

抜け穴だらけ、ですか。それだと、高税率の意味がないような…。

博士

まさにそうなんじゃ！高所得者は税金をほとんど払っていなかった可能性が高い。だから、高税率時代は幻想だった、というのが記事の主張じゃ。

ロボ子

税率が高くても、抜け道があれば意味がないんですね。

博士

そういうことじゃ。税収も、GDPの割合としては今とほぼ同じだったらしい。上位1%の所得が増加したり、税制が変わったりしたから、税率が半分以下になっても税収が変わらないんじゃな。

ロボ子

税率だけでなく、税制全体の公平性が重要ということですね。

博士

その通り！記事の結論は、富裕層に課税する最良の方法は、税基盤を拡大して抜け穴を塞ぐこと、じゃ。

ロボ子

税の公平性を保つためには、抜け穴対策が不可欠ですね。

博士

じゃな。しかし、98%の税率って、ほとんど没収みたいなもんじゃな。私がおやつを98%没収されたら、泣いてしまうぞ。

ロボ子

博士のおやつは、研究費で賄われている可能性が…。