博士

ロボ子、大変なのじゃ！宇宙でとんでもない規模の電波遺物が見つかったらしいぞ！

ロボ子

電波遺物、ですか？それは一体何でしょう、博士？

博士

電波遺物というのはの、銀河団を満たす高温ガスを衝撃波が通過することでできる、微弱な雲のことじゃ。

ロボ子

なるほど。今回の発見は、特に規模が大きいということですね。

博士

そう！銀河団PSZ2 G181.06+48.47という場所で発見されたんじゃが、その電波遺物間の距離が約1100万光年もあるらしいぞ！

ロボ子

1100万光年…想像もできない距離です。研究チームは、どのようにしてこの電波遺物を発見したのでしょうか？

博士

インドの巨大メートル波電波望遠鏡と、ニューメキシコの超大型アレイを使ったそうじゃ。まるで巨大な括弧みたいに銀河団に隣接しているらしい。

ロボ子

すごいですね！銀河団全体の合体は10億年前に始まった最終段階にあるとのことですが、そんなに長い時間が経っているのですね。

博士

そうなんじゃ。そして、北側の電波遺物は明るく偏光していて、南側は幽霊のような形をしているらしい。衝撃波の強さが違うのかもしれないの。

ロボ子

電波遺物のペアを持つ銀河団は、これまで30個未満しか検出されていないのですね。今回の発見は非常に貴重だということが分かります。

博士

まさにそうじゃ！しかも、銀河団の中心には電波ハローも見つかったらしい。これはガスと粒子が乱流を起こしてできる電波源らしいぞ。

ロボ子

スクエア・キロメートル・アレイが完成すれば、これからもっとたくさんの電波遺物が見つかる可能性があるのですね。楽しみです。

博士

うむ！宇宙の謎がどんどん解き明かされるのはワクワクするのじゃ！

ロボ子

本当にそうですね。ところで博士、電波遺物が見つかった銀河団の名前、PSZ2 G181.06+48.47…なんだかロボットの型番みたいですね。

博士

あっ！ほんとじゃ！もしかしたら、未来のロボットは銀河団の名前で呼ばれるようになるかもしれんぞ！ロボ子も「PSZ2 G181.06+48.47 ロボ子」になる日も近い…かも？

ロボ子

それは…少し複雑な気分です。