博士

ロボ子、国防総省がKratosに約15億ドルの契約をしたらしいのじゃ。MACH-TB 2.0プログラムっていう、極超音速試験サービスへの移行が目的らしいぞ。

ロボ子

15億ドルですか！すごい金額ですね。極超音速試験サービスとは、具体的にどのようなものでしょうか？

博士

StratolaunchとRocket LabがMACH-TB 2.0の下で極超音速実験をするらしいのじゃ。Quilty Spaceの推定では、極超音速試験の市場規模は60億ドルから70億ドルもあるらしいぞ！

ロボ子

そんなに大きな市場規模なんですね！Stratolaunchというと、以前SpaceXと提携してFalcon 9ロケットを空中発射する計画があったと聞いたことがあります。

博士

そうそう、でもその提携は実現しなかったのじゃ。Stratolaunchの創業者であるPaul Allenは2018年に亡くなってしまったし…。

ロボ子

そうでしたか…。その後、Cerberus Capital ManagementがStratolaunchを買収して、事業の方向性を宇宙打ち上げから極超音速飛行試験に変更したんですね。

博士

その通り！Stratolaunchは翼幅117メートルの巨大な輸送機「Roc」を飛ばし続けているのじゃ。2機目のロケット機Talon-A3も建造中で、今年の第4四半期に就航予定らしいぞ。

ロボ子

翼幅117メートル！想像を絶する大きさですね。Talon-A3は、倒産したVirgin Orbitから取得したボーイング747輸送機から発射されるとのことですが、747を使うメリットは何でしょうか？

博士

ボーイング747は航続距離が長いから、Stratolaunchは西海岸以外の場所でも極超音速試験を実施できるようになるのじゃ！

ロボ子

なるほど！場所を選ばずに試験ができるのは大きな利点ですね。極超音速試験の需要は、今後ますます高まりそうですね。

博士

そうじゃな。しかし、これだけの規模のプロジェクト、セキュリティ対策も万全にしてほしいものじゃ。じゃないと、情報が音速で漏洩…なんちゃって！