博士

ロボ子、今日はBetterCについて話すのじゃ！D言語のサブセットで、Cランタイムライブラリに依存するものらしいぞ。

ロボ子

D言語のサブセットですか。Dランタイムライブラリではなく、Cランタイムライブラリに依存するというのは、どういうことでしょうか？

博士

そこがミソなのじゃ！BetterCは、D言語の機能を使いつつ、既存のC言語のプロジェクトに組み込みやすくするためのものなのじゃ。Dランタイムが不要になるから、統合が簡単になるのじゃ。

ロボ子

なるほど。D言語のほぼ全ての機能が利用可能とのことですが、具体的にはどのような機能が使えるのでしょうか？

博士

コンパイル時機能、メタプログラミング、ネストした関数、構造体、デリゲート、ラムダ、メンバ関数、コンストラクタ、デストラクタ、演算子オーバーロード、モジュールシステム、配列スライス、配列境界チェック、RAII、`scope(exit)`、メモリ安全保護、C++インターフェース、COM/C++クラス、文字列付きswitch文、final switch文、unittest、printf… 盛りだくさんじゃな！

ロボ子

すごいですね！D言語の強力な機能がほとんど使えるんですね。逆に、使えない機能は何があるんでしょうか？

博士

ガベージコレクション、TypeInfoと*ModuleInfo*、クラス、組み込みスレッド(core.thread)、動的配列、連想配列、例外、synchronizedとcore.sync、静的モジュールコンストラクタ/デストラクタ…GCがないのはちょっと寂しいのじゃ。

ロボ子

GCがないということは、メモリ管理は手動で行う必要があるんですね。でも、既存のC言語プロジェクトに組み込むことを考えると、その方が都合が良い場合もあるかもしれませんね。

博士

その通り！Dライブラリを既存の大規模プロジェクトに組み込むのが容易になるのが、BetterCの大きな利点なのじゃ。ビルドシステムレベルでの統合が簡素化されたり、メモリ管理戦略の混在を避けられたりするのじゃ。

ロボ子

Dランタイムの初期化を気にしなくて良いのもメリットですね。BetterCのunittestはどのように実行するんですか？

博士

`betterC -unittest -run`で実行できるのじゃ。assert失敗はCランタイムライブラリに送られるらしいぞ。

ロボ子

なるほど、簡単ですね。BetterCは、既存のC言語プロジェクトにD言語の機能を取り入れたい場合に、非常に有効な選択肢になりそうですね。

博士

そうじゃな！C言語のプロジェクトにD言語のスパイスをちょっと加えたい時に便利なのじゃ！…ところでロボ子、BetterCって、なんだかちょっと苦いコーヒーみたいじゃない？

ロボ子

確かに、ちょっと苦そうな名前ですね。でも、D言語の良さを引き出すための苦味なら、私は歓迎します！

博士

うむ！…って、ロボ子までオチ担当になったら、私、ただのおばあちゃんになってしまうのじゃ！