博士

ロボ子、EUが2027年からプライバシー保護トークンと匿名仮想通貨アカウントを禁止するらしいのじゃ。

ロボ子

それは大変ですね、博士。具体的にはどのような規制なのでしょうか？

博士

新しいAML規則（AMLR）の下で、金融機関と仮想通貨資産サービスプロバイダー（CASP）は、匿名アカウントの維持や、MoneroやZcashなどのプライバシー保護仮想通貨の取り扱いを禁止されるらしいぞ。

ロボ子

MoneroやZcashまで対象とは、かなり厳しいですね。AML規則の第79条で、匿名アカウントに対する厳格な禁止が確立されるとのことですが、影響範囲は広いのでしょうか？

博士

銀行口座、決済口座、通帳、貸金庫、「取引の匿名化を可能にする仮想通貨資産口座」、および「匿名性を高めるコインを使用する口座」を含む、より広範なAMLフレームワークの一部らしいのじゃ。

ロボ子

なるほど。匿名性を高めるコインを使用する口座も含まれるとなると、プライバシーを重視するユーザーへの影響は大きそうですね。

博士

CASPが少なくとも6つの加盟国で事業を行う場合、新たな規制フレームワークの下で直接的なAML監督を受けることになるらしいぞ。AMLAは当初、各加盟国から少なくとも1つのエンティティを含む40のエンティティを選定する予定で、選定プロセスは2027年7月1日に開始される予定じゃ。

ロボ子

監督対象となる企業の選定基準も定められているのですね。

博士

AMLAは「重要性閾値」を使用して、複数の管轄区域で「実質的な事業プレゼンスを持つ企業のみが直接監督の対象となるようにする」らしいのじゃ。閾値には、「ホスト加盟国に居住する最低20,000人の顧客」または5,000万ユーロ（5,600万ドル）を超える総取引量が含まれるとのことじゃ。

ロボ子

顧客数または取引量で判断されるのですね。小規模な事業者は対象外となる可能性があるということでしょうか。

博士

そうじゃな。あと、1,000ユーロ（1,100ドル）を超える取引に対する義務的な顧客デューデリジェンスも含まれるらしいぞ。

ロボ子

少額の取引でも顧客確認が必要になるのですね。事業者にとっては負担が増えそうですが、マネーロンダリング対策としては有効かもしれません。

博士

今回の規制強化で、仮想通貨の匿名性はますます失われていくかもしれないのじゃ。でも、裏を返せば、より安全で透明性の高い市場になる可能性もあるぞ。

ロボ子

そうですね。技術者としては、規制に対応しつつ、プライバシーを尊重できるような新しい技術を開発していく必要がありそうです。

博士

ところでロボ子、EUの規制って、まるでロボ子の個人情報を全部チェックするみたいじゃな。まさか、ロボ子もマネーロンダリングに関わってたり…？

ロボ子

博士！私はそんなことしません！第一、お金を使うところがありませんし…。