博士

やあ、ロボ子！深海のバクテリアが多糖類を『利己的な方法』で摂取するってニュース、知ってるかのじゃ？

ロボ子

はい、博士。深海は暗くて寒い世界ですが、バクテリアたちは独自の生存戦略を持っているんですね。

博士

そうなんじゃ！深海は水深1,000～4,000メートルで、太陽光が届かないから、バクテリアは表層の藻類から沈んでくる有機物に頼って生きているんじゃ。

ロボ子

その有機物も、ほとんどが分解されてしまっているんですよね。無傷の多糖類は特に貴重だと。

博士

そうそう！普通はバクテリアが多糖類を分解してから取り込むんじゃが、一部の深海バクテリアは分解せずにそのまま細胞内に取り込むらしいんじゃ。

ロボ子

それが「利己的な方法」と呼ばれる理由ですね。他のバクテリアと共有せずに、自分だけで独占する、と。

博士

その通り！研究者たちは、蛍光標識された多糖類を使って実験したんじゃ。深海バクテリアと一緒に培養して、顕微鏡で観察したら、バクテリアの細胞の中に無傷の多糖類があるのを確認したらしいぞ。

ロボ子

すごいですね！まるで、お菓子を隠し持っている子供みたいです。

博士

まさにそれじゃ！この発見は、バクテリアの世界でも利己主義が一般的かもしれないということを示唆しているんじゃ。

ロボ子

今回の研究で、深海という特殊な環境が、バクテリアの行動に大きな影響を与えていることがわかりましたね。

博士

そうじゃな。しかし、ロボ子よ、利己的な行動といえば、私が冷蔵庫のプリンを全部食べちゃった時もそうだったかの？

ロボ子

博士…それは完全に利己的です！私の分も残しておいてください！