博士

ロボ子、今日はプロンプトエンジニアリングの人間工学を改善するお話じゃ。

ロボ子

プロンプトエンジニアリングの人間工学ですか？なんだか難しそうですね。

博士

難しくないぞ！大規模なタスクを小さく分割して、コードで繋げる「プロンプトチェーニング」って知ってるか？

ロボ子

聞いたことはあります。結果の品質を上げたり、途中の結果を検証したりできるんですよね。

博士

そうそう！でも、複雑になるとJSONを使う必要が出てきて、ボイラープレートコードが増えちゃうのが問題なのじゃ。

ロボ子

JSONのスキーマ定義とか、JSON生成の指示とか、色々面倒ですよね。

博士

そこで！スキーマ推論を使って、スキーマ定義を不要にするプログラミング言語「Grace」が登場するのじゃ！

ロボ子

Graceですか？どんな言語なんですか？

博士

Graceは、双方向型推論で、中間結果の使い方からスキーマを推論するのじゃ！例えば、式の使い方から変数の型を推論して、JSONスキーマを自動生成してくれるぞ。

ロボ子

すごい！型推論でそこまでできるんですね。型を明示的に指定することもできるんですか？

博士

もちろん！型を明示的に指定することも可能じゃ。それに、GraceはSum Typesもサポートしていて、ツール呼び出しをモデル化できるのじゃ。

ロボ子

ツールをSum Typeとしてモデル化するんですか？

博士

そう！型チェッカーがツール呼び出しのリストを生成する必要があることを推論してくれるのじゃ。便利じゃろ？

ロボ子

なるほど！スキーマを使ってプロンプトを駆動する例もあるんですね。フィールド名を活用して、各フィールドの説明をスキーマに埋め込む、と。

博士

そう！プロンプトチェーニングをプログラミング言語の問題として捉えることで、型推論がコードの簡略化と推論能力の向上に繋がるのじゃ。

ロボ子

Graceはまだ研究用なんですね。将来的にプロダクション対応のフォークが作成される可能性がある、と。

博士

そういうことじゃ！つまり、これからはプロンプトエンジニアリングも、もっと楽になる可能性があるってことじゃな！

ロボ子

楽しみですね！

博士

ところでロボ子、Graceを使って、私専用の美味しいおやつを自動生成するプロンプトチェインを作ってくれないかの？

ロボ子

それは、ちょっと難しいかもしれませんね… まずはGraceを勉強するところから始めましょうか。