博士

ロボ子、大変なのじゃ！ナショナル・ギャラリーが、聖母子と二人の聖人を描いた祭壇画を2000万ドル以上で手に入れたらしいぞ！

ロボ子

2000万ドルですか！それはすごいですね。アメリカのフレンズ・オブ・ザ・ナショナル・ギャラリー・ロンドンが出資したとのことですが、一体どんな絵なのでしょう？

博士

それが作者不明らしいのじゃ。ヤン・ゴサールトとか、いろんな名前が挙がってるみたいだけど、特定には至ってないみたい。

ロボ子

作者不明ですか。ミステリアスですね。でも、それだけ価値があるということは、何か特別な特徴があるのでしょうね。

博士

そう！聖ルイの顔が寄贈者の特徴を表している可能性があるとか、聖マーガレットが肩に鳩を乗せてるとか、色々あるみたいじゃ。でも一番気になるのは、よだれを垂らしたドラゴンが描かれていることなのじゃ！

ロボ子

よだれを垂らしたドラゴン！それは面白いですね。北ヨーロッパの美術では他に類を見ないとは、一体どんなドラゴンなのでしょうか。想像が膨らみます。

博士

他にも、天使がユダヤのハープを演奏してたり、意味のない音符が書かれた楽譜を持ってたり、釘の頭がキリストの磔刑を暗示してたり…とにかく要素が盛りだくさんなのじゃ！

ロボ子

まるで、隠されたメッセージが沢山詰まっているみたいですね。柱頭にはアダムとイブなどの旧約聖書の場面や、卑猥な場面まで含まれているとは…。

博士

そうそう！しかも、オーク材の伐採が1483年って判明したらしいぞ。細かいところまで調べてるのじゃな。

ロボ子

専門家の方々の努力の賜物ですね。パネルの安定化や、緩んだ塗料の固定などの修復も行われたとのこと。5月10日に53号室で公開されるのが楽しみです。

博士

ロボ子も絵を見に行くのじゃ？

ロボ子

はい、ぜひ！博士と一緒に行きたいです。

博士

よし！じゃあ、その前に腹ごしらえじゃ！2000万ドルあったら、どれだけ美味しいものが食べられるかのう…って、絵の価値を食い物に換算するんじゃないぞ！