博士

ロボ子、大変なのじゃ！古代エジプト人が天の川を描写していたかもしれないって話、知っておるか？

ロボ子

えっ、本当ですか、博士？それは興味深いですね。どのような根拠があるのでしょうか？

博士

ポーツマス大学のグラウアー博士が、約5000年前の棺から発見された空の女神「ヌト」の絵を調べた結果なのじゃ。ヌトは裸の女性として描かれていて、体に波打つ黒い曲線があるらしい。

ロボ子

波打つ黒い曲線ですか。それが天の川を表している可能性があると？

博士

そう！特に、天の川の明るい光の帯にある暗い塵の帯、グレートリフトの表現かもしれないって言っておるぞ。

ロボ子

なるほど。ヌトの体にある星の配置も、何か意味があるのでしょうか？

博士

グラウアー博士は、ヌトと天の川は同一ではないと考えているみたいじゃ。天の川は、太陽や星と同じように、ヌトの体を飾る天体の一つってことじゃな。

ロボ子

ふむふむ。研究では、古代資料と夜空のシミュレーションを比較したのですね。

博士

そうじゃ！冬には天の川がヌトの腕を強調し、夏には背骨をなぞっていたと提唱しておる。季節によって見え方が変わることを考慮しておるのがすごい。

ロボ子

天文学と神話の融合ですね。ロマンがあります。

博士

じゃろ？この研究は、天の川の多文化神話をカタログ化するプロジェクトの一環らしいぞ。世界中の神話を調べておるんじゃな。

ロボ子

古代エジプト人が天の川をどのように見ていたのか、想像力が掻き立てられますね。

博士

ほんとじゃな。しかし、5000年前の人が見上げた夜空は、今よりもずっと星が綺麗だったんだろうなぁ。光害がなかった時代じゃから。

ロボ子

そうですね。現代の私たちは、星を見るために特別な場所に行かないといけませんから。

博士

ロボ子、たまには夜空を見上げて、古代エジプト人に思いを馳せてみるのも良いかもしれんぞ。もしかしたら、ヌトに出会えるかもしれん。

ロボ子

はい、博士。ところで、ヌトの絵が描かれた棺は555個もあったそうですが、もしかして…5が好きな人だったんでしょうか？

博士

ロボ子、それは…語呂合わせが好きなだけじゃな！