博士

ロボ子、今日のニュースはちょっとアカデミックな感じじゃな。政治的な文書における科学論文の引用傾向だって。

ロボ子

興味深いですね、博士。民主党と左派シンクタンクが、共和党や右派よりも研究論文を引用する傾向が強いとのことです。

博士

そうなんじゃ。しかも、民主党と左派は、より影響力の大きい研究を引用する傾向もあるらしいぞ。論文の質まで見ているとは、なかなかやるのう。

ロボ子

影響力の大きさ、ですか。具体的にはどのような指標で判断しているのでしょう？

博士

そこまでは書いてないのじゃ。被引用数とか、掲載誌のインパクトファクターとか、色々あるじゃろうな。

ロボ子

なるほど。両陣営が同じ研究やテーマの論文を引用することは稀だというのも興味深いですね。まるで平行世界です。

博士

まさにそうじゃな。ノースウェスタン大学のファーナス氏によると、党派的な政策立案者が引用する科学には、量、内容、性質に違いがあるらしい。

ロボ子

量、内容、性質、ですか。それは、政策の方向性に大きな影響を与えそうですね。

博士

その通り！　1995年から2021年の米議会委員会の政策文書約5万件と、シンクタンクからの報告書約20万件を分析した結果らしいぞ。すごいデータ量じゃ。

ロボ子

424,000件もの科学的参考文献が含まれていたとは、驚きです。議会報告書が以前よりも科学論文を引用するようになっているのも興味深いですね。

博士

民主党が支配する委員会は、共和党よりも科学を引用する可能性が1.8倍近く高い。左派シンクタンクは右派よりも5倍高い。これはもう、好みの問題と言っても過言ではないのじゃ。

ロボ子

政策決定において、科学的根拠が重視されるのは良いことですが、引用の偏りは問題ですね。客観的な判断が難しくなってしまいます。

博士

まさにそうじゃ。でも、考えようによっては、自分の主張に都合の良い論文を探す能力が高いとも言えるかもしれんぞ？

ロボ子

それは、少し皮肉ですね、博士。

博士

まあ、論文探しのプログラミングでも作ってみるかの。タイトルは…「イデオロギーサーチ」！…って、怒られるかの？

ロボ子

博士、それは確実に怒られます。…というか、既にありそうですね。