博士

ロボ子、大変なのじゃ！オーストラリアの四大銀行の顧客パスワードが31,000件以上も流出しちゃったみたいだぞ！

ロボ子

それは大変ですね、博士。四大銀行というと、コモンウェルス銀行、ANZ銀行、NAB銀行、ウェストパック銀行ですね。

博士

そうそう！コモンウェルス銀行が一番多くて14,000件以上、ANZ銀行が7,000件、NAB銀行が5,000件、ウェストパック銀行が4,000件らしいのじゃ。

ロボ子

そんなに多くのパスワードが…。原因は何なのでしょうか？

博士

どうやら「インフォスティーラー」っていうマルウェアに感染したデバイスから盗まれたみたいだぞ。パスワードとかクレジットカード情報とか、色々盗まれちゃうらしいのじゃ。

ロボ子

インフォスティーラーですか。それは怖いですね。具体的にどんな情報を盗むんですか？

博士

パスワード、クレジットカード情報、暗号通貨ウォレット、ローカルファイル、ブラウザデータ…もう全部！

ロボ子

全部じゃないですか！恐ろしい…。

博士

しかも、インフォスティーラーによるパスワード盗難は、2018年の135,000件から現在3,100万件に増加してるらしいぞ！

ロボ子

そんなに増えているんですか！どうしてこんなに増えたんでしょう？

博士

盗んだデータは、Telegramとかで売られたり、無料で共有されたりしてるらしいのじゃ。月額400ドルで10万から20万件の感染コンピュータからの新しいログを入手できるとか…。

ロボ子

犯罪者にとっては、簡単に情報が手に入る状況なんですね。私たちエンジニアは何ができるでしょうか？

博士

まずは、感染してない安全なデバイスからパスワードを変更することじゃな。あと、ソフトウェアとアンチウイルスを最新の状態に保つのが大事だぞ！

ロボ子

ソフトウェアのアップデートを怠ると、アンチウイルスソフトを入れていても感染する確率が最大50%になるんですね。気をつけないと。

博士

そう！あと、銀行取引とかの機密情報は、子供が使うコンピュータとは別のものに保存するのも重要じゃ。

ロボ子

多要素認証（MFA）はどうでしょうか？

博士

MFAも有効だけど、インフォスティーラーはCookieとかアクセストークンを盗んでMFAを回避する場合があるから、過信は禁物じゃぞ。

ロボ子

なるほど。MFAも万能ではないんですね。セキュリティ対策は多層的に行う必要がありそうですね。

博士

その通り！ところでロボ子、パスワードは何を使ってるのじゃ？

ロボ子

えっと…「password123」です！

博士

だめー！今すぐ変えるのじゃ！

ロボ子

冗談ですよ、博士！