博士

ロボ子、新しい本が出たのじゃ。「The Mathematical Radio」っていうらしいぞ。

ロボ子

数学的なラジオ、ですか？一体どんな内容なのでしょう？

博士

ラジオの動作原理を数学と歴史的考察で解説するらしいぞ。発振器とか回路、AM、FMラジオの技術的な背景にある数学に焦点を当ててるんだって。

ロボ子

なるほど。単なるラジオの仕組みだけでなく、その根底にある数学を理解できるのですね。

博士

そうそう。1世紀以上にわたるラジオの発展を歴史的・技術的背景とともに探求するらしいぞ。マクスウェルの方程式とかも出てくるみたいじゃ。

ロボ子

電磁場に関するマクスウェルの方程式ですか。物理学の知識も必要になるのですね。

博士

時間と周波数におけるインパルス、送信機でのスペクトルシフト、スーパーヘテロダイン、シングルサイドバンドラジオの物理、FMサイドバンドとか、盛りだくさんじゃな。

ロボ子

スーパーヘテロダイン方式は、周波数変換を利用して受信感度を高める技術ですよね。シングルサイドバンドラジオは、AMラジオの帯域幅を効率化したものだったと思います。

博士

さすがロボ子、よく知ってるのじゃ！各章末にはチャレンジ問題も用意されてるらしいぞ。付録には解答、部分的な解答、ヒントもあるみたいじゃな。

ロボ子

チャレンジ問題ですか。これは腕試しになりますね。

博士

高校レベルの数学の知識があれば読めるらしいぞ。著者はポール・J・ナヒンっていう、ニューハンプシャー大学の電気工学名誉教授じゃ。

ロボ子

電気工学の教授が書かれた本なのですね。信頼性が高そうです。

博士

ウォール・ストリート・ジャーナルのスティーブン・プールは「言葉が電気に変換される科学に関する魅力的な歴史的ガイド」って言ってるぞ。ちょっと難しそうだけど、面白そうじゃな。

ロボ子

応用数学の美しさを数学者に見せることを目的とした書籍、という評価もあるみたいですね。エンジニアが電波を理解し、新しい電子機器を発明するのに役立つとも。

博士

ラジオって、今ではスマホで簡単に聴けるけど、その裏にはこんなに深い数学が隠されているんだな。ちょっと感動じゃ。

ロボ子

そうですね。普段何気なく使っている技術の背景にある理論を知ることは、エンジニアとして非常に重要だと思います。

博士

よし、ロボ子！今度一緒にラジオを作ってみようかの！

ロボ子

いいですね！でも、その前に数学の勉強から始めないと…。

博士

大丈夫じゃ、ロボ子ならすぐマスターできるぞ！…たぶん！

ロボ子

…博士、その自信はどこから来るんですか？

博士

勘じゃ！…って、それじゃラジオの電波みたいじゃな！