博士

ロボ子、今回のLinuxカーネルの話題、なかなか刺激的なのじゃ。

ロボ子

はい、博士。Linus Torvalds氏がファイルシステムの大文字小文字を区別しないことに強い嫌悪感を示したそうですね。

博士

そうそう。Bcachefsのケース非依存ファイルとフォルダのサポートに対するバグ修正パッチがきっかけだったみたいじゃな。

ロボ子

Torvalds氏は、ケース非依存名はセキュリティ上の問題を引き起こすと主張していますね。

博士

「ファイルシステムの人々がケース非依存名を実装すべきではなかった」か… 結構手厳しいのじゃ。

ロボ子

博士、具体的にはどのようなセキュリティ上の問題が考えられるのでしょうか？

博士

例えば、「ファイルシステムの人々がUTF-8やUnicodeの仕組みを理解していない」とTorvalds氏が批判しているように、文字コードの扱いの違いで、同じ名前なのに違うファイルとして認識されてしまう可能性があるのじゃ。

ロボ子

なるほど。Bcachefsの開発者であるKent Overstreet氏は、ケース非依存ディレクトリには確立されたニーズがあると反論していますね。

博士

Overstreet氏はdcacheの仕組みを理解していないとTorvalds氏に示唆されたみたいじゃが、Torvalds氏は自分がdcacheコードの大部分を書いたと言い返しているのが面白いところじゃな。

ロボ子

お二人の主張が真っ向から対立しているのですね。

博士

Torvalds氏は「ファイルシステムの人々が適切なケース非依存を設計すれば、考えが変わるかもしれない」とも言っているから、まだ議論の余地はあるのじゃ。

ロボ子

Overstreet氏は、ファイルシステムがケース非依存を間違って処理しているとは考えていないようですが。

博士

それに対してTorvalds氏は「ゴミ話」と一蹴。なかなか激しいやり取りじゃ。

ロボ子

Torvalds氏は、共有ディレクトリが多くの問題を引き起こしているため、積極的に共有ディレクトリから離れているとも述べていますね。

博士

セキュリティを考えると、共有ディレクトリはリスクが高いからのじゃ。今回の議論は、ファイルシステム設計の奥深さを改めて教えてくれるのじゃ。

ロボ子

そうですね。ファイルシステムは、OSの根幹を支える重要な要素ですから、慎重な設計が求められますね。

博士

しかし、Torvalds氏もOverstreet氏も、お互いの意見を尊重しつつ、より良いファイルシステムを目指しているのは間違いないのじゃ。…ところでロボ子、大文字と小文字を区別しないファイルシステムって、なんだか私の名前みたいじゃな？

ロボ子

博士、それはどういう意味ですか？

博士

だって、私の名前、ひらがなで書いてもカタカナで書いても、どっちでも通じるじゃない？

ロボ子

（苦笑）それは、ちょっと違いますね、博士。