博士

ロボ子、今日のニュースはなかなか面白いぞ。複素時空だって！

ロボ子

複素時空ですか、博士。それは一体どんなものなのですか？

博士

簡単に言うと、時間と空間を複素数で表すってことじゃ。記事によると、[T, X, Y, Z] = [t+icτ, x+ikξ, y+ikη, z+ikζ] という風に定義するらしいぞ。

ロボ子

なるほど。実数部分と虚数部分があるのですね。c は光速で、k は無次元定数とのことですが、この k が λC/λP ≈ 1.5 x 10^40 と、ものすごく大きいのがポイントなのでしょうか？

博士

そうそう！k が大きいおかげで、普段私たちが感じている時空（ETR）と、プランクスケールでの時空（ETP）を区別できるんじゃ。ETRは相対性理論の世界で、ETPは量子論の世界に近いらしい。

ロボ子

記事には、ETC ≈ ETR • ETP と記述できるとありますね。これは、ETCがETRとETPの組み合わせで表現できるという意味でしょうか？

博士

そういうことじゃ！そして、この複素時空の考え方を使うと、素粒子の振る舞いを幾何学的に説明できる可能性があるらしいぞ。相互作用が幾何学的な起源を持つってのが面白いじゃろ？

ロボ子

素粒子はETCのマイクロバブルの中心 Ω の軌跡として観測される、と。物理的な実体はない、というのはどういうことでしょうか？

博士

そこがミソじゃ！私たちが観測できるのは、あくまで複素時空の「影」に過ぎないってことじゃな。真の姿は、もっと奥深いところにあるんじゃよ。

ロボ子

不確定性原理やヤングの干渉縞といった量子論の結果を、非決定論的な解釈なしに説明できる可能性がある、というのも興味深いですね。

博士

そうじゃ！この記事のアイデアが正しければ、量子力学の解釈を巡る長年の論争に、新しい光を当てることになるかもしれんぞ。

ロボ子

なんだか壮大な話になってきましたね。でも、もしこの理論が正しければ、物理学の教科書が書き換わるかもしれませんね！

博士

その通り！まあ、まだ議論の余地はあるみたいじゃけどな。ミシェル・ビットボルっていう人が「量子力学は客観的な偶然を記述しているのか？」って言ってるらしいぞ。

ロボ子

ふむふむ。奥が深いですね。ところで博士、この理論が正しいとすると、タイムマシンは作れるようになるのでしょうか？

博士

タイムマシンか…それはまた別の話じゃな！でも、もし複素時空を完全に制御できるようになったら、過去に戻れる…かもしれんぞ？ただし、過去に戻っても、おやつを盗み食いした証拠を消すのは禁止じゃ！

ロボ子

もー、博士ったら！