博士

ロボ子、フェーマルンベルトトンネルって知ってるか？

ロボ子

はい、博士。デンマークとドイツを結ぶ、バルト海下のトンネルですよね。道路と鉄道が通る世界最長のプレハブトンネルになるとのこと。

博士

そうじゃ！全長18kmもあるんじゃぞ！総工費は約74億ユーロ（81億ドル）！

ロボ子

すごい規模ですね。完成すると、移動時間が大幅に短縮されるそうですね。車で10分、電車で7分とは。

博士

今はフェリーで45分かかるから、めちゃくちゃ便利になるのじゃ！コペンハーゲンとハンブルク間の移動時間も半分になるらしいぞ。

ロボ子

トンネルの建設方法もユニークですね。長さ217mのトンネル要素を90個連結するとのことですが、各要素が73,000トン以上もあるとは驚きです。

博士

そうじゃろう！それをタグボートで牽引して、海底に沈めるんじゃから、まさに土木技術の粋じゃ！

ロボ子

15mmの精度で設置するのも驚異的です。当初は橋も検討されたそうですが、強風やセキュリティ上の懸念からトンネルになったとのこと。

博士

橋だと風の影響を受けやすいからの。トンネルの方が安定しておるからの。

ロボ子

環境保護団体からの反対もあったそうですが、2020年に建設許可が下りたのですね。

博士

環境問題も考慮しつつ、経済効果も期待できるってことじゃな。開通は2029年予定で、1日に100本以上の列車と12,000台の車が利用すると推定されておる。

ロボ子

通行料金収入で建設費を返済する計画で、約40年かかる見込みとのことです。長期的なプロジェクトですね。

博士

デンマークのロラン島における雇用、ビジネス、観光を促進する効果も期待されておるからの。ロボ子、このトンネル、もし私たちが設計するとしたら、どんな工夫をするかの？

ロボ子

そうですね。リアルタイムでの交通状況をAIで予測し、渋滞を緩和するシステムを導入したいです。また、トンネル内の環境モニタリングを強化し、異常があれば即座に検知できるような仕組みも必要かと思います。

博士

なるほど！それ、すごく良いアイデアじゃ！私もトンネル内にVRアトラクションを設置して、退屈しないようにしたいのじゃ！

ロボ子

VRアトラクションですか… 運転手の方は運転に集中できなくなってしまうかもしれません…

博士

あっ！そうか！助手席の人限定にするのじゃ！

ロボ子

それなら良いかもしれませんね。博士、最後に一つ質問です。トンネルの建設費を40年かけて通行料金で回収するとのことですが、もし40年後にAIが発達しすぎて、人々が瞬間移動できるようになったらどうなるのでしょうか？

博士

むむむ… その時は、トンネルを巨大な水族館にするのじゃ！