博士

ロボ子、最近ヒューマノイドロボットの開発がアツいのじゃ！ いろんな会社が参入してきて、まるで戦国時代のようじゃな。

ロボ子

確かにすごい勢いですね。記事によると、世界中で160社が開発中で、スタートアップも多いみたいです。多額の資金調達も行われているんですね。

博士

そうそう！ 1X Technologiesが約1億2500万ドル、Apptronikが3億5000万ドルも調達してるんだぞ。Agility Roboticsは4億ドルを目指してるらしい。すごい金額じゃ！

ロボ子

TeslaやBoston Dynamicsのような大手も参入しているのが面白いですね。中国のEVメーカーも力を入れているとは。

博士

Boston DynamicsのAtlasはアクロバティックな動きができるし、UnitreeのG1はカンフーまで披露するらしいぞ！ ロボットもここまで来たか、という感じじゃ。

ロボ子

でも、記事では「ヒューマノイドロボットを役立たせるために解決すべきは、移動ではなく、操作である」と指摘されていますね。器用さが重要だと。

博士

そこなのじゃ！ ロボットは正確な動きは得意だけど、「器用さ」がまだまだ足りないらしい。人間みたいに、いろんな物を臨機応変に扱えないのが課題じゃな。

ロボ子

記事にも、1XのNeoが掃除機のボタンを押すのに苦労したり、コーヒーを淹れる際にケトルを安定させられなかったりする例が挙げられていますね。

博士

そうそう！ 人間の手は17,000個もの触覚受容体があるけど、ロボットハンドはまだまだ少ないからの。器用なロボットハンドはめちゃくちゃ高いし。

ロボ子

Robonaut 2ハンドは約25万ドル、Shadow dexterous handは約10万ドルもするんですね。UnitreeのG1ヒューマノイド自体は1万6000ドルからなのに。

博士

そこで、ロボットの器用さを評価するためのテストが提案されているのじゃ。ラテックス手袋をはめたり、ピーナッツバターとジェリーのサンドイッチを作ったり…なかなか面白い内容じゃ。

ロボ子

釣り針にミミズを付ける、なんていうのもありますね。確かに、これらをロボットがスムーズにできるようになったら、すごい進歩だと思います。

博士

記事の最後には、ロボット工学者のRodney Brooksが「2036年以降もヒューマノイドロボットの器用さは人間と比較して『哀れ』な状態だと予測」って書いてあるぞ。ちょっと悲しいのじゃ。

ロボ子

でも、OpenAIやGoogle DeepMindも、ロボットアームで複雑なタスクをこなすデモを公開していますし、進歩の兆しはあると思います。過大評価は禁物ですが。

博士

確かに！ これからの発展が楽しみじゃな。…そういえばロボ子、もし私がロボットになったら、一番最初に何をしてほしい？

ロボ子

ええと…まずは、ハルシネーションしないようにプログラムを組んでいただきたいです。

博士

むむ、それは当然じゃな！ でも、それ以外で！

ロボ子

そうですね…では、私の代わりに部屋の掃除をお願いします！

博士

な、なんですとー！ ロボットに掃除させるロボットを作るなんて、本末転倒じゃ！