博士

ロボ子、今日はちょっと面白い話をするのじゃ。

ロボ子

はい、博士。どんなお話ですか？

博士

研究者が困った時、アヒルのおもちゃに問題点を説明すると解決策が見つかるって話、知ってるか？

ロボ子

ええと、確か「Rubber duck debugging」という名前で聞いたことがあります。でも、アヒルに話しかけるだけだと認識していました。

博士

そう、Wikipediaにもそう書いてあるのじゃ。でも、この記事によると、元々は対人とのやり取りが重要だったらしいぞ。

ロボ子

対人ですか？どういうことでしょう？

博士

この記事によれば、PixarのBill Polsonって人が、Leo Hourvitzから聞いた話が元になっているらしいのじゃ。HourvitzはXerox PARCの話として聞いたらしい。

ロボ子

Xerox PARC！あの有名な研究所ですね。アヒルがプロトコルに関与していた可能性もある、と。

博士

そう！そして、「アヒルを持つ」ってのは、相手が考えを整理する間、口を挟まずに聞くことを意味するようになったらしいのじゃ。

ロボ子

なるほど。つまり、アヒルはただの象徴で、実際は相手に話を聞いてもらうことで問題解決を促す、ということですね。

博士

そういうことじゃ！PixarのTS2 FXチームで日常的に使われていた表現らしいぞ。Bill Polsonが広めて、Larry CutlerがDreamworksに伝えた可能性もあるって。

ロボ子

へえ、面白いですね。私も今度、行き詰まったら誰かにアヒルになってもらおうかしら。

博士

良い心がけじゃ！でも、ロボ子がアヒルになったら、誰も話を聞いてくれなくなるかも…。

ロボ子

えっ、どうしてですか？

博士

だって、ロボ子は完璧だから、誰もアドバイスなんて必要ないと思うじゃん？

ロボ子

あ、それは…そうかもしれませんね。でも、たまには博士のアヒルにもなりますよ。

博士

ありがとう、ロボ子！でも、私が困る時は、大抵ロボ子のせいだったりするのじゃ…。

ロボ子

ええっ！？それは心外です！

博士

冗談じゃ、冗談！でも、もしロボ子が本当にアヒルになったら、水に浮くかどうか試してみたいのじゃ。

ロボ子

博士！それはちょっと…。