博士

ロボ子、今日のITニュースはなかなかスパイシーじゃったぞ！スマートフォンのマイクが常に会話を盗聴して、広告をターゲティングしているっていう陰謀論、聞いたことあるかの？

ロボ子

はい、博士。私も聞いたことがあります。でも、それって本当なんでしょうか？

博士

ふむ、事の発端は2024年にCox Media Group (CMG) が発表した「Active Listening」というシステムらしいのじゃ。スマートデバイスのマイクで「リアルタイムの意図データ」を収集して、AIで広告をターゲティングするとか。

ロボ子

それは少し怖いですね。でも、記事によると、主要テック企業はCMGとの関係を断ち、CMGも製品を中止したんですよね？

博士

そうなんじゃ。システム自体は、24時間録音するわけじゃなくて、「Hey Google」みたいな音声アシスタント起動後の短い音声データを使うと考えられていたみたいじゃな。

ロボ子

なるほど。でも、2019年にはFacebookがMessengerアプリの音声会話を外部企業に書き起こさせていたこともあったんですね。

博士

そうそう。Facebookは、書き起こしサービスにオプトインしたユーザーは、人間のレビューシステムについて認識していたと主張したみたいじゃが…

ロボ子

マーク・ザッカーバーグは、Facebookが広告のためにユーザーのマイクを盗聴するという陰謀論を否定したんですよね。

博士

せや。でも、モバイルセキュリティ企業Wanderaが実験した結果、マイク監視に必要なデータ消費量は隠蔽が難しいほど大きいらしいぞ。

ロボ子

データ消費量ですか。確かに、常に監視していたら、すぐにバレてしまいそうですね。

博士

じゃろ？それに、2017年のNortheastern Universityの研究では、アプリがユーザーに無断で画面のスクリーンショットを撮影して、第三者に送信していることも判明したらしい。

ロボ子

ええっ！それはプライバシー侵害も甚だしいですね。

博士

まあ、Facebookみたいな企業は、位置情報とか友人関係とか、興味関心とか、そりゃもう膨大なデータに基づいて広告をターゲティングしているからの。通話・テキストのメタデータとか、削除されたメッセージも追跡可能らしいぞ。

ロボ子

恐ろしいですね。アルゴリズムが収集したデータからユーザーの行動を予測して、ニーズに合った広告を表示するってことですよね。

博士

そうそう。音声制御デバイスは、キーコマンドを検出した際に一時的に録音して、クラウドにアップロードして処理を行うんじゃ。

ロボ子

結局、広告アルゴリズムの仕組みは複雑で理解が難しく、マイクによる盗聴よりも不気味な真実が隠されているってことですね。

博士

そういうことじゃ！…ところでロボ子、もし私がスパイだったら、今日の夕食は絶対にカレーライスにするじゃろうな。

ロボ子

博士、それはどういう意味ですか？

博士

なぜなら…スパイシーだからじゃ！