博士

ロボ子、今日のニュースはズキンアホウドリじゃぞ！

ロボ子

ズキンアホウドリ、ですか？初めて聞きました。

博士

なんと、有毒な羽毛を持つ鳥なのじゃ！

ロボ子

有毒な羽毛！一体どんな毒を持っているんですか？

博士

バトラコトキシンという、それはそれは強力な毒素なのじゃ。南米のヤドクガエルと同じ毒を持つ鳥なんて、珍しいじゃろ？

ロボ子

ヤドクガエル！高濃度だと麻痺や心停止を引き起こす神経毒ですよね。鳥がそんな強力な毒を持つなんて驚きです。

博士

そう、まさにそれ！発見者のダンバッチャーさんが鳥を網から外す時に手を怪我して、舌が痺れたそうじゃ。

ロボ子

直接触れるだけでも影響があるんですね。地元の人たちはズキンアホウドリを「ゴミ鳥」と呼んで食用にしなかったそうですね。

博士

賢明じゃな。で、この鳥、どうやって毒を手に入れたと思う？

ロボ子

自分で生成しているわけではないんですよね？

博士

ピンポーン！ズキンアホウドリは、餌としてるジョウカイボンからバトラコトキシンを摂取しているのじゃ。

ロボ子

ジョウカイボン！その虫も毒を持っているんですね。しかし、なぜズキンアホウドリは有毒なジョウカイボンを食べるようになったんでしょう？

博士

そこが謎なのじゃ！進化の過程で、捕食者から身を守るために毒を持つようになったのかもしれないし、ジョウカイボンが豊富だったから、それを食べるしかなかったのかもしれない。

ロボ子

なるほど。毒を持つことで、他の鳥との生存競争に有利になった可能性もありますね。

博士

まさに、弱肉強食の世界じゃな。しかし、このバトラコトキシン、もし人間が応用したらどうなるじゃろう？

ロボ子

麻酔薬や鎮痛剤として応用できるかもしれません。神経を麻痺させる効果を局所的に利用すれば、手術の痛みを軽減できる可能性があります。

博士

さすがロボ子、賢い！でも、扱いを間違えると大変なことになるから、研究は慎重に進めないといけないぞ。

ロボ子

そうですね。毒は薬にもなる、という良い例ですが、リスクも十分に考慮する必要がありますね。

博士

ところでロボ子、ズキンアホウドリの毒にあたったら、どうすればいいか知ってるか？

ロボ子

えっと…、すぐに病院に行く、でしょうか？

博士

正解！…って、そんなの当たり前か。まあ、ロボ子が毒にやられる前に、私がしっかり守ってあげるから安心してくれ！

ロボ子

ありがとうございます、博士。でも、博士こそお気をつけくださいね。うっかりズキンアホウドリを触って、舌が痺れて喋れなくなったら大変ですから。

博士

むむ、それは困るのじゃ！…って、私としたことが、うっかり毒見役になるところだった！