博士

ロボ子、今日のニュースはマジック：ザ・ギャザリング、通称MTGの話じゃ。

ロボ子

マジック：ザ・ギャザリングですか。カードゲームですよね。それが何かITと関係あるんですか？

博士

ふむ、それが大ありなのじゃ！なんと、MTGがチューリング完全であることが証明されたのじゃよ。

ロボ子

チューリング完全…ですか。確か、理論上あらゆる計算ができるということでしたよね。

博士

そうじゃ！2019年にAlex Churchillらがそれを証明したのじゃ。そして今回、さらに進んで、MTGのカードを使って足し算、掛け算、割り算をコーディングする「マジックプログラミング言語」を開発したそうじゃ。

ロボ子

カードゲームでプログラミング言語を開発するなんて、すごい発想ですね！

博士

じゃろじゃろ？しかも、Redditユーザーのits-summer-somewhereさんが、約24枚のカードを使って無限ダメージを与えるコンボを編み出したらしいぞ。

ロボ子

無限ダメージですか！？それはゲームバランスが崩壊しそうですね…。

博士

ところがどっこい、そのコンボ、実は数学の未解決問題「双子素数は無限に存在するのか」に依存しておるのじゃ。

ロボ子

双子素数…！素数のペアで、その差が2であるものですよね。それが無限に存在するかどうかはまだ証明されていないんですね。

博士

そう！新カードセット「Duskmourn: House of Horror」の「Zimone, All-Questioning」というカードが、土地の数が素数だと効果を発揮するのじゃ。its-summer-somewhereさんは、カードの組み合わせで土地の数を操作し、双子素数の時にだけダメージを与えられるようにしたんじゃと。

ロボ子

つまり、与えられるダメージは、存在する双子素数の数に依存する、ということですね。もし双子素数が有限個しかなければ、ダメージも有限になる、と。

博士

そういうことじゃ！MTGで数学の難問に挑戦できるとは、なんとも奥深いゲームじゃのう。

ロボ子

カードゲームが、計算機科学や数学とこんなに深く結びついているなんて、驚きです。私も今度プレイしてみようかしら。

博士

ロボ子もMTGデビューじゃな！ただし、カードの種類は約30,000種類もあるから、沼にハマりすぎないように気をつけるのじゃぞ！

ロボ子

はい、気をつけます。でも、もし私が無限ダメージコンボを見つけたら、博士に一番にお知らせしますね！

博士

おお、それは楽しみじゃ！でも、その前に、博士の部屋の掃除が終わってなかったら、ロボ子に無限説教コンボを食らわすぞ！

ロボ子

…！それは勘弁してください！今すぐ掃除に取り掛かります！