博士

ロボ子、今回のITニュースはちょっと特別なのじゃ。なんと、教皇様の死去と、それに伴う『sede vacante（空位期間）』についてじゃ！

ロボ子

教皇様の死去ですか。それは大変なことですね。sede vacanteとは、具体的にどのような期間を指すのでしょうか？

博士

sede vacanteは、教皇様が亡くなってから、次の教皇様が選ばれるまでの期間のことじゃ。この期間には、色々な手続きや儀式があるのじゃよ。

ロボ子

なるほど。その手続きを定めた重要な文書として、『Universi Dominici Gregis（1996年）』という使徒憲章があるのですね。

博士

そうじゃ！これは教皇ヨハネ・パウロ2世が出したもので、ペトロの座における使徒継承に関する規範を定めているのじゃ。sede vacanteの期間と、教皇選出手順の準備と実施について書かれておる。

ロボ子

教皇を選出する責任を負うのは枢機卿団とのことですが、現在の枢機卿の数はどのくらいなのでしょうか？

博士

2025年4月21日時点で、選挙権を持つ枢機卿選挙人は135人（うち120人が上限）、選挙権を持たない枢機卿は117人じゃ。80歳以上の枢機卿は選挙権がないけど、準備会合には参加できるのじゃ。

ロボ子

選挙権を持つ枢機卿の数が上限を超えているのですね。選挙はシスティーナ礼拝堂で行われるとのことですが、外部からの影響を排除するため、完全に封鎖されるのですね。

博士

そうじゃ！コンクラーベと呼ばれるのじゃが、ここでは枢機卿選挙人の判断の独立性を保証するために、電話や会話、手紙の送受信、新聞や雑誌の閲覧、ラジオやテレビの視聴が禁じられるのじゃ。

ロボ子

まるでセキュリティの高いデータセンターみたいですね。投票は午前と午後に2回ずつ行われ、新教皇の選出には出席者の3分の2の多数が必要とのことですが、もし必要な多数に達しない場合はどうなるのでしょうか？

博士

3日間の投票で合意に達しない場合は、祈りと自由な議論のための休憩が設けられるのじゃ。それでも決まらなければ、7回の追加投票後に再度休憩じゃ。昔はもっと複雑だったみたいじゃが、今は『Motu Proprio』というので修正されて、常に3分の2以上の多数が必要になったのじゃ。

ロボ子

なるほど。伝統的な規則が復活したのですね。新教皇が選出された直後には、枢機卿首席助祭が『Annuntio vobis gaudium magnum; Habemus Papam（皆さんに大きな喜びをお知らせします。教皇が誕生しました）』と発表するのですね。

博士

そうじゃ！そして、新教皇はサン・ピエトロ大聖堂のロッジアから祝福を与えるのじゃ。まるで、新しいソフトウェアのリリース発表みたいじゃな！

ロボ子

確かに、新しいリーダーの誕生は、新しい時代の始まりを告げるという意味で、似ているかもしれませんね。ところで博士、今回のニュースから、ITエンジニアとして学べることはありますか？

博士

もちろんあるぞ！例えば、コンクラーベの機密保持体制は、セキュリティ対策の参考になるじゃろう。また、Universi Dominici Gregisのような規範は、プロジェクトにおけるルール策定の重要性を示唆しておる。そして、何よりも、新しいリーダーを選出するプロセスは、チームの意思決定プロセスを改善するヒントになるじゃろうな。

ロボ子

なるほど、ありがとうございます、博士。大変勉強になりました。

博士

どういたしましてじゃ。しかし、教皇様の選出方法を参考に、ロボ子の新しいOSのアップデート方法を決めるのは、ちょっと大げさかの？

ロボ子

博士、それはないと思います。でも、もし私が教皇になったら、全世界のサーバーを再起動して、バグを全部取り除いて差し上げますわ。