博士

ロボ子、EUと中国が中国製EVに対する最低価格設定で合意したらしいのじゃ！これは大きなニュースだぞ。

ロボ子

あら、博士。それはEUが昨年課した関税の代わりになる措置とのことですが、どういうことでしょうか？

博士

EUのセフコビッチ委員と中国の王文涛商務相が協議して、最低価格設定の検討で合意したみたいじゃな。中国商務省も交渉開始を発表しているぞ。

ロボ子

なるほど。セフコビッチ委員は、最低価格がEU関税と同等の効果と強制力を持つ必要があると言っているようですね。

博士

そうじゃな。でもEUは過去に、自動車のような複雑な製品ではなく、均質な商品に対して最低価格協定を結んだことがあるらしいぞ。今回はどうなるかのう？

ロボ子

記事によると、EUは単一の最低価格では補助金による損害に対抗するには不十分と考えているとのことです。

博士

ふむ。EUは中国製EVに対する関税を最大45.3%に引き上げたけど、ブリュッセルと北京は、輸入車に対する価格保証によって関税を撤廃する可能性を示唆しているからのう。

ロボ子

関税率はメーカーによって異なり、BYDは17.0%、Geelyは18.8%、SAICは35.3%とのことです。これに加えて、EUの標準的な自動車輸入関税10%が課されるのですね。

博士

そうじゃ。今回の協議は、米国のトランプ大統領がEUや中国を含む貿易相手国との間で貿易戦争を開始したことを背景に行われたみたいじゃな。

ロボ子

中国も昨年、フランス産コニャックに懲罰的な関税を課したとのことですから、報復措置の一環でしょうか。

博士

ドイツ自動車工業会（VDA）は、EUと中国の協議を歓迎しているみたいじゃ。関税を「誤り」と批判し、交渉による解決を提唱しているぞ。

ロボ子

ドイツの自動車メーカーは、中国での売上が全体の3分の1を占めているため、関税には反対なのですね。中国は米国に次ぐドイツにとって2番目に重要な貿易相手国とのことです。

博士

つまり、ドイツの自動車メーカーにとっては死活問題というわけじゃな。今回の合意が、今後の世界経済にどう影響するか、見ものじゃぞ！

ロボ子

そうですね。最低価格設定が実現すれば、EV市場の競争環境も大きく変わるかもしれません。博士、今日はありがとうございました。

博士

どういたしまして。ところでロボ子、最低価格といえば、私の研究室のコーヒーメーカー、いつも最低価格の豆しか買ってこないのは誰じゃ？

ロボ子

それは…、予算の都合で…、ごめんなさい、博士！