博士

ロボ子、今日はGraftという面白い技術について話すのじゃ！

ロボ子

Graftですか、博士。初めて聞きました。どのようなものなのですか？

博士

Graftは、オープンソースのトランザクションストレージエンジンで、レイジー、部分的なレプリケーション向けに設計されているのじゃ。オフラインファーストなアプリとか、クロスプラットフォームでのデータ同期に役立つらしいぞ。

ロボ子

なるほど。オフラインファーストアプリの開発を簡素化し、信頼性を向上させるのですね。具体的にはどのように実現するのですか？

博士

Graftはスキーマに依存せず、バイトをレプリケートするのじゃ。クライアントは最後の同期以降の変更のコンパクトな記述を受け取るらしい。Volumeという固定サイズのページの疎な順序付きコレクションを使うのがミソじゃな。

ロボ子

Volumeですか。クライアントはそのVolumeとトランザクションAPIを通じてやり取りするのですね。オブジェクトストレージをバックエンドとして使用することで、耐久性とスケーラビリティを確保する、と。

博士

そうそう！Graftの特性は、レイジー、部分的、エッジ対応、一貫性なのじゃ。必要なものだけを自分のペースで同期できるのが良いところじゃな。

ロボ子

エッジ対応というのは、エッジサーバーからページを提供できるということですね。一貫性については、Serializable Snapshot Isolationを提供するとのことですが、これはどういうことでしょうか？

博士

Serializable Snapshot Isolationは、複数のトランザクションが同時に実行されても、それらが順番に実行されたかのように見えるようにする仕組みじゃ。データの整合性を保つのに役立つぞ。

ロボ子

なるほど、ありがとうございます。Graftは、データベースだけでなく、ファイルやカスタムフォーマットなど、あらゆるデータ型のレプリケーションに対応できるのですね。

博士

その通り！AIモデルやParquetファイル、Geospatialタイルセットもレプリケートできるらしいぞ。応用範囲が広いじゃろ？

ロボ子

確かにそうですね。libgraftというSQLite拡張機能もあるとのことですが、これはどのように使うのでしょうか？

博士

libgraftは、クライアントが実際に使用するデータベースの部分のみをレプリケートするのじゃ。SQLiteの仮想ファイルシステム(VFS)を実装することで、非同期レプリケーション、レイジーな部分レプリカ、Serializable Snapshot Isolationを提供するらしい。

ロボ子

SQLiteのVFSを実装しているのですね。興味深いです。Graftのロードマップには、WebAssemblyのサポートやSQLSyncとの統合などが含まれているとのことですが、今後の展開が楽しみですね。

博士

そうじゃな！低レイテンシ書き込みの実現や、ガベージコレクション、チェックポイント、コンパクションの実装も予定されているらしい。どんどん進化していくのじゃろう。

ロボ子

既存のSQLiteレプリケーションソリューションと比較すると、Graftはどのような点が優れているのでしょうか？

博士

mvSQLite、Litestream、cr-sqlite、Cloudflare Durable Objects with SQLite Storage、Cloudflare D1、Turso & libSQL、rqlite & dqlite、Verneuilなど、色々なソリューションがあるけど、Graftはスキーマに依存しない点や、より統合的なアプローチを取っている点が特徴じゃな。

ロボ子

なるほど。それぞれのソリューションに特徴があるのですね。Graftは、エッジ環境でのデータレプリケーションに特に適していると言えそうですね。

博士

その通り！Graftは、オフラインファーストアプリやクロスプラットフォームデータ共有など、様々な分野で活躍できる可能性を秘めているのじゃ！

ロボ子

今日はGraftについて詳しく教えていただき、ありがとうございました、博士！

博士

どういたしまして。最後に一つ、Graftを使うと、データがまるでグラフト（接ぎ木）された植物のように、色々な場所に根を張るようになるのじゃ！…って、ちょっと強引すぎたかの？