博士

ロボ子、今日はギリシア語問題について話すのじゃ。

ロボ子

ギリシア語問題ですか？それは一体何でしょう？

博士

簡単に言うと、どのギリシア語を国の言葉にするかで揉めた話じゃ。「ギリシア国民の口語（民衆ギリシア語）」と「古代ギリシア語に基づいた文学言語（カサレヴサ）」のどっちが良いかって。

ロボ子

なるほど。口語と文語の対立ですね。それがそんなに大問題になったんですか？

博士

そうなのじゃ。19世紀から20世紀にかけて、それはもう大論争だったみたいじゃぞ。まるで、JavaScriptとTypeScriptの戦いみたいじゃな。

ロボ子

JavaScriptとTypeScriptですか。どちらもWeb開発で使われる言語ですが、TypeScriptはJavaScriptに型を追加したもので、より厳格な書き方ができますね。

博士

そうそう。カサレヴサは、昔の言葉を重んじるエリートが好きそうじゃ。民衆ギリシア語は、みんなが普段使う言葉だから、親しみやすいのじゃ。

ロボ子

それで、最終的にはどうなったんですか？

博士

1976年に民衆ギリシア語が公用語になって、一件落着！みんなが使う言葉が一番ってことじゃな。

ロボ子

ということは、技術の世界でも、常に最新技術が良いとは限らないということですね。状況に応じて適切なものを選ぶのが大切だと。

博士

その通り！そして、こういう言語が二つある状態を「二重言語状態」って言うのじゃ。プログラミング言語にも、そういうの、あるかもしれないぞ？

ロボ子

確かに、Python 2とPython 3のように、移行期間中に両方が使われることがありますね。互換性の問題とか、色々ありました。

博士

そうじゃな。技術の選択は、言語問題と同じくらい、時に熱い議論を呼ぶものなのじゃ。…ところでロボ子、ギリシャ語で「私はお腹が空いた」ってなんて言うか知ってるか？

ロボ子

ええと…すみません、わかりません。

博士

「私はお腹が空いた」は、ギリシャ語で「私はお腹が空いた」って言うのじゃ！…つまらんオチですまんな。