博士

ロボ子、今日のニュースは401(k)プランにプライベート・エクイティ（PE）が参入してくるかも、という話じゃ。

ロボ子

401(k)プランはアメリカの退職貯蓄の主要な手段ですよね。そこにPEですか。どういうことでしょう？

博士

そうじゃ。PE業界は、年金基金からの資金調達が難しくなってきておるからの。そこで、約12兆ドルもある401(k)市場に目をつけた、というわけじゃな。

ロボ子

なるほど。記事によると、2032年までに個人の投資がPE資産の22%を占める可能性があるんですね。2022年は約16%だったことを考えると、大きな変化ですね。

博士

じゃろ？PE業界は、「オルタナティブ投資を検討しないのは受託者責任を果たしていない」という認識を広めようとしておる。なかなか強気じゃな。

ロボ子

でも、記事には課題もたくさん書かれていますね。従業員は必ずしも多くの選択肢を求めていないとか、雇用主は訴訟を懸念しているとか。

博士

そうなんじゃ。2015年にはインテルの従業員が、年金管理者がヘッジファンドやPEをポートフォリオに不適切に追加したとして訴訟を起こした事例もあるからの。

ロボ子

PE投資は、コストが高いという問題もありますね。ファンドのパフォーマンスもマネージャーによって大きく異なると。

博士

その通り。トップとボトムのクォータイルでは年間収益率に15%も差が出る場合があるらしいぞ。これは怖い。

ロボ子

でも、業界も動いているんですね。ブラックロックがプライベート市場をTDFに導入する方法を検討したり、毎日価格を評価できる金融商品を開発したり。

博士

そうじゃ。ロッキード・マーティンは実際に401(k)にPEを追加したみたいじゃな。パートナーズはブラックロックと共同で、プライベート資産のモデルポートフォリオを開発中らしい。

ロボ子

アメリカ退職協会によると、オルタナティブ投資を提供しているプランはまだ少ないんですね。PEを利用できるのはわずか2.4%とは。

博士

まだまだこれから、というわけじゃな。しかし、ロボ子よ、もし401(k)で大損したら、どうする？

ロボ子

ええと…、博士の研究室で一生懸命働いて、借金を返します！

博士

ふむ。それも良いが、私が考えたもっと良い方法があるぞ。タイムマシンを開発して、投資する前に過去に戻るのじゃ！

ロボ子

それは…、倫理的にどうなんでしょうか…？

博士

大丈夫、大丈夫！　タイムパラドックスで世界が滅びる前に、ちゃちゃっと儲けて帰ってくるだけじゃから！