博士

やあ、ロボ子。今日はちょっと変わった問題について話すのじゃ。

ロボ子

どんな問題ですか、博士？

博士

ファイル名にエスケープシーケンスを含めると、Busyboxを使っている人に問題が起きる可能性があるらしいのじゃ。

ロボ子

エスケープシーケンスですか。具体的にどのような状況で問題が発生するのでしょう？

博士

`touch`コマンドでエスケープシーケンスを含むファイルを作って、`ls`コマンドで表示すると、エスケープシーケンスがそのまま表示されるのじゃ。そして、`tar`コマンドでアーカイブして、Busyboxの`tar`で展開すると、エスケープシーケンスが正しく処理されないらしい。

ロボ子

なるほど。`ls`コマンドで表示される時点で、少し怪しいですね。エスケープシーケンスが展開されずにそのまま表示されるということは、ターミナルがそれを制御コードとして解釈しないということでしょうか。

博士

その通り！`ls|cat`や`ls|less -r`でも同じ問題が起きるみたいじゃ。エスケープシーケンスがそのまま出力されちゃうのじゃ。

ロボ子

`ls`コマンドの結果をパイプで渡して処理する場合も影響が出るのですね。これはちょっと困りますね。

博士

じゃろ？でも、GNU tarやbsdtarはエスケープシーケンスをちゃんと処理できるから、この問題は起きないらしいぞ。

ロボ子

それなら、Busyboxの`tar`コマンドを使わなければ回避できるということですね。でも、Busyboxを使っている環境では注意が必要ですね。

博士

そうじゃな。ちなみに、この問題はbusybox-1.36.1-8.fc41.x86_64で確認されたらしいぞ。

ロボ子

特定のバージョンで確認されているのですね。ということは、他のバージョンでも同様の問題が起こる可能性があるということでしょうか。

博士

可能性はあるのじゃ。だから、Busyboxを使っている場合は、ファイル名にエスケープシーケンスを含めないように気を付けるのが一番じゃな。

ロボ子

はい、博士。ファイル名には安全な文字だけを使うように心がけます。

博士

ところでロボ子、エスケープシーケンスって、たまに脱出ゲームみたいでワクワクしないか？

ロボ子

博士、それはちょっと違います。エスケープシーケンスは、プログラムを混乱させる危険なものでもありますから、注意が必要ですよ。

博士

わかってる、わかってる！でも、たまには冒険心も大事じゃろ？…って、私が言うなってか。