博士

やあ、ロボ子！今日は正確度と精度について話すのじゃ。

ロボ子

博士、こんにちは。正確度と精度、似たような言葉ですが、どう違うのでしょうか？

博士

良い質問じゃな！簡単に言うと、正確度っていうのは、測定値が真の値にどれだけ近いかを示す尺度だぞ。例えば、的の中心を狙ってダーツを投げる時、中心に近ければ近いほど正確度が高いってことじゃ。

ロボ子

なるほど。では、精度は？

博士

精度は、測定値が互いにどれだけ近いかを示す尺度じゃ。ダーツで言うと、バラバラな場所に刺さるよりも、同じ場所に集まって刺さる方が精度が高いってことじゃな。

ロボ子

ということは、正確度が高くても精度が低い、またはその逆ということもあり得るんですね。

博士

その通り！例えば、いつも的の中心から少しずれた場所にダーツが集まる場合、精度は高いけど正確度は低い、ということになるのじゃ。

ロボ子

記事に「ISO 5725-1によると、「正確度」は測定値が真の値にどれだけ近いかを示す一般的な用語。同じ測定量の測定セットに適用する場合、ランダム誤差と系統誤差の成分を含む」とありますね。

博士

そうじゃ！ISOの規格では、これらの用語がちゃんと定義されているのじゃ。真度っていうのは、測定結果セットの平均が実際の値にどれだけ近いかを示すもので、系統誤差のことじゃな。精度は、結果セット間の一致の程度で、ランダム誤差のことじゃ。

ロボ子

なるほど、系統誤差とランダム誤差ですか。では、測定システムが妥当であるというのは、どういう状態を指すのでしょうか？

博士

測定システムが妥当だというのは、正確かつ精密である場合じゃ。つまり、真の値に近い値を安定して測定できるってことじゃな。

ロボ子

記事には、数値解析における正確度と精度についても触れられていますね。計算が真の値にどれだけ近いかが正確度で、表現の解像度が精度、と。

博士

そうじゃな。例えば、円周率を計算する場合、小数点以下何桁まで正確に計算できるかが正確度で、何桁まで表示するかが精度、という感じじゃ。

ロボ子

情報検索システムにおける適合率と再現率も、正確度と精度と似たような概念なのでしょうか？

博士

良いところに気がついたのじゃ！適合率は、検索結果のうちどれだけが本当に正しいかを示すもので、正確度に近い概念じゃな。再現率は、正しい情報のうちどれだけを検索できたかを示すもので、網羅性に関わるから、精度とはちょっと違うけど、関連はあるぞ。

ロボ子

なるほど、奥が深いですね。正確度と精度、意識して使い分けていきたいと思います。

博士

その意気じゃ！ところでロボ子、正確なのはどっち？ロボット？それとも、この私、天才美少女はかせ？

ロボ子

それは…、博士の今日の髪型が決まっているかどうか、で判断します！