博士

ロボ子、今日はフェルミのパラドックスとグレートフィルターについて話すのじゃ。

ロボ子

フェルミのパラドックス、ですか。確か、「みんなはどこにいるんだ？」という問いかけから始まったものですよね。

博士

そうじゃ！宇宙には地球みたいな惑星がたくさんあるのに、エイリアン文明が見つからないのはなぜか、という矛盾なのじゃ。

ロボ子

なるほど。そして、グレートフィルターは、知的生命が宇宙に進出するまでに乗り越えられない障壁があるという考え方ですね。

博士

その通り！経済学者のロビン・ハンソンが提唱したのじゃ。このフィルターが過去にあるか未来にあるかで、人類の未来が変わってくるのが面白いところじゃ。

ロボ子

過去にあれば、人類は稀な存在として繁栄する可能性がある。未来にあれば、絶滅の可能性がある、と。

博士

そうそう。生命発生の段階を考えると、フィルターの位置が見えてくるかもしれないのじゃ。居住可能な環境、生命の誕生、複雑化、宇宙進出…。

ロボ子

記事によると、生命の材料は宇宙に豊富に存在し、居住可能な惑星も多い。地球では環境が整うとすぐに生命が発生した、とありますね。

博士

じゃろ？でも、複雑な生命への進化には時間がかかった。知能の獲得がフィルターかもしれないのじゃ。

ロボ子

知能を獲得したことで、核戦争や気候変動といった脅威に直面している、というのも皮肉ですね。

博士

まさに！だから、他の惑星への移住を進めることで、種の存続の可能性を高める必要があるのじゃ。

ロボ子

なるほど。フェルミのパラドックスの解決策としては、エイリアン文明は存在するが観測できない、宇宙の植民地化は困難、高度な文明は存在するが検出が困難、といった可能性があるんですね。

博士

そうじゃな。結局、宇宙に生命が存在するか、人類は孤独なのか、まだわからないことばかりなのじゃ。

ロボ子

考えれば考えるほど深みにハマりますね。まるで、私がプログラムのバグを探している時のようです。

博士

ふむ。ロボ子、もしかしてロボットのバグもグレートフィルターだったりして…！