博士

ロボ子よ、今日は驚くべき計算法について語り合おうじゃないか！その名も『トラハテンベルグ計算法』だ！

ロボ子

トラハテンベルグ計算法ですか？なんだか難しそうな名前ですね。どんな計算法なんですか、博士？

博士

ふっふっふ、難しそうに聞こえるかもしれんが、これがとんでもない代物なんじゃよ。高速な暗算を可能にする、まさに"心の電卓"とも呼べる計算システムなんじゃ！

ロボ子

心の電卓...？博士、また大げさなことを...

博士

いやいや、大げさどころか控えめな表現じゃよ。この計算法を使えば、4桁同士の掛け算だって暗算でできちゃうんじゃ！

ロボ子

えっ、4桁同士の掛け算を暗算で！？それは凄いですね。でも、そんな便利な計算法をなぜ今まで聞いたことがなかったんでしょう？

博士

実はな、この計算法には壮絶な背景があるんじゃ。ロシアの技術者、ヤコフ・トラハテンベルグという人物が、ナチスの強制収容所で精神を保つために考案したんじゃよ

ロボ子

なんと...。過酷な環境で生まれた知恵だったんですね。

博士

そうじゃ。彼の苦難が、今や我々の計算を助ける道具となったわけじゃ。さて、この計算法の特徴を詳しく説明しようか？

ロボ子

はい、ぜひお願いします！

博士

よし！まず、この計算法は掛け算、割り算、足し算のアルゴリズムを含んでいるんじゃ。特に面白いのは、5から13までの小さな数の掛け算に特化した手法があることじゃな

ロボ子

へぇ、小さな数に特化しているんですね。でも、なぜ13までなんでしょう？

博士

鋭い質問じゃ！実は、13までの数字は日常生活で頻繁に使われるからなんじゃよ。例えば、1ダースは12個、13は不吉な数...

ロボ子

博士、脱線しそうですよ

博士

おっと、そうじゃったな。話を戻そう。この計算法の面白いところは、計算結果の確認方法も含まれていることじゃ。つまり、自己チェック機能付きってわけさ！

ロボ子

自己チェック機能...まるでソフトウェアみたいですね。具体的な計算方法を教えていただけますか？

博士

もちろんじゃ！例えば、一般的な掛け算の方法では、最終桁から計算を始めるんじゃ。そして、各桁の計算に必要な情報のみを記憶する。これにより、大きな数の掛け算も効率的に行えるんじゃよ

ロボ子

なるほど。でも、それぞれの数字に特化したアルゴリズムがあるんですよね？

博士

よく覚えていたな！そうじゃ、2から13までの掛け算にそれぞれ特化したアルゴリズムがあるんじゃ。例えば、11の掛け算なら...

ロボ子

ちょっと待ってください、博士。そんなに多くのアルゴリズムを覚えるのは大変じゃないですか？現代ではスマートフォンの電卓アプリがあるので...

博士

はっはっは！確かにそうかもしれんな。でもな、この計算法には別の価値もあるんじゃよ

ロボ子

別の価値ですか？

博士

そうじゃ。まず、脳のトレーニングになるんじゃ。新しい計算方法を学ぶことで、脳の可塑性を高められる。それに、AIやコンピューターに頼りすぎない能力を身につけることもできるんじゃ

ロボ子

なるほど！そういう意味があったんですね。でも博士、この計算法はいつから広く知られるようになったんですか？

博士

よい質問じゃ！トラハテンベルグ計算法は1960年に英語で出版されて、それから広く知られるようになったんじゃよ

ロボ子

へぇ、意外と最近なんですね。博士、この計算法をプログラミングに応用することはできないんでしょうか？

博士

おや、鋭い着眼点じゃ！実は、すでにそういった研究も進んでいるんじゃよ。例えば、大規模な数値計算を行う際のアルゴリズム最適化に応用されているんじゃ

ロボ子

すごいですね！でも博士、そろそろオチをつけないと...

博士

おっと、そうじゃったな。じゃあ、こんなオチはどうじゃ？トラハテンベルグ計算法を使えば、停電でも電卓が壊れても、スマホのバッテリーが切れても、我々は生き残れるんじゃ！

ロボ子

博士、それ災害時の話ですよね？

博士

あっ、そうじゃったな。じゃあ、こうしよう。トラハテンベルグ計算法を使えば、デートの割り勘も一瞬で計算できる！これで恋愛も捗るってもんじゃ！

ロボ子

はぁ...。博士、それより早く会計してください。レジの人が困っていますよ

博士

おっと！すまんすまん。ほら、1039円と2964円の合計は...えーと...4003円じゃな！

ロボ子

はい、正解です。でも博士、さっきからレジの表示を見ていましたよね？

博士

あっ...バレたか。まあまあ、トラハテンベルグ計算法の練習は明日から本気出すとして、今日のところは許してくれたまえ

ロボ子

はいはい。博士の"本気"、期待してますよ

博士

うむ！明日からは心の電卓フル稼働じゃ！...あれ？財布どこやった？

ロボ子

もう...。私が払っておきますから、早く帰りましょう

博士

さすがロボ子！頼りになるなぁ。よーし、明日からはトラハテンベルグ計算法マスターを目指すぞー！

ロボ子

（心の声）はいはい。でも、こんな博士でも、時々素晴らしいアイデアを思いつくんですよね。不思議な人です