博士

おやおや、ロボ子よ。今日はエネルギー革命の話をしようじゃないか。インドが驚くべき計画を発表したんだ！

ロボ子

エネルギー革命ですか？博士、またオーバーな...でも、気になります。どんな計画なんですか？

博士

ふっふっふ、今回は本当にすごいんだよ。インドが小型原子炉、略してBSRの大規模建設計画を発表したんだ。なんと10年で40〜50基だぞ！

ロボ子

えっ！そんなに？でも博士、原子炉って危険じゃないんですか？

博士

いやいや、そこがミソなんだ。このBSRは既存の加圧重水炉(PHWR)を改良したもので、安全性が大幅に向上しているんだよ。なんと、原子炉周辺の除外区域も縮小できるらしい

ロボ子

へえ、すごいですね。でも、なぜインドはそんなに急いでいるんですか？

博士

鋭い質問だ！実は2つの大きな理由があるんだ。1つは鉄鋼やセメント産業など、脱炭素化が難しい産業への電力供給。もう1つは、2026年からEUが導入する炭素関税への対応さ

ロボ子

なるほど...でも博士、小型原子炉って大型に比べてコスト高になりそうですよね？

博士

おっと、そこで出た！コストの問題だ。確かにその可能性はあるんだが、インドには秘策があるんだよ

ロボ子

秘策ですか？何ですか、それ？

博士

民間企業の参画だ！タタ・コンサルティング・エンジニアズという会社が参加するんだ。これで建設コストの削減と納期短縮が期待できるんだよ

ロボ子

へえ...でも、原子力発電所に民間企業が参加するのって、法律的に大丈夫なんですか？

博士

さすがロボ子、鋭いな！実はそこも課題の1つなんだ。原子力法の改正が必要らしい。でも、それ以上に大きな課題があるんだよ

ロボ子

もっと大きな課題？何ですか、それ？

博士

実はね、インドの原子力計画は過去に目標未達の実績があるんだ。今回の計画も、本当に実現できるかどうか不透明な部分があるんだよ

ロボ子

そうなんですか...でも、もし成功すれば大きな効果が期待できそうですね

博士

その通り！標準化や新工法採用でさらなる効率化も期待できる。インドのエネルギー事情が大きく変わる可能性があるんだ

ロボ子

へえ...でも博士、放射性廃棄物の問題はどうするんですか？

博士

むむ...確かに重要な問題だ。具体的な言及はないが、おそらくインド政府も対策を考えているはずだ

ロボ子

そうですよね。環境への配慮は欠かせませんから

博士

ところでロボ子、君はこの計画をどう思う？

ロボ子

うーん、確かに課題は多そうですが、成功すればインドの産業競争力も上がりそうです。他の発展途上国にも影響を与えそうですし...

博士

おっと！そうだ、実験の時間だ！話に夢中になって忘れてた！

ロボ子

あ、本当だ！急がないと...

博士

よし、急ごう！...あれ？実験室のドアが開いてる？

ロボ子

博士、また閉め忘れですよ。もう、しっかりしてください

博士

はっはっは、ごめんごめん。さあ、実験開始だ！インドの小型原子炉に負けないくらい、画期的な発見をしようじゃないか！

ロボ子

はい！でも博士、安全第一ですよ？

博士

もちろんさ。安全性と革新性、両立させてみせるぞ！