博士

おやおや、ロボ子よ！今日は驚くべきニュースを見つけたぞ。なんと、半世紀以上前の原始的なCPUでLinuxを動かした猛者がいるらしい！

ロボ子

へぇ、それは面白そうですね。どんなCPUなんですか？

博士

1971年に登場した世界初の商用マイクロプロセッサ、Intel 4004じゃよ。4ビットCPUで、現代のスマートウォッチと比べても桁違いに非力なんじゃ。

ロボ子

えっ！？ そんな古いCPUでLinuxが動くんですか？ 魔法でも使ったんでしょうか？

博士

ははは、魔法じゃないぞ。高度な技術と根気の賜物じゃ。MIPS R3000エミュレータを4004のアセンブリで実装したんじゃ。

ロボ子

へぇ...でも、それだけで足りるんですか？

博士

いや、特別なハードウェアも必要じゃった。SPI PSRAM、VFDディスプレイ、SDカードインターフェースなどを自作したんじゃ。まるでレゴブロックで宇宙船を作るようなものじゃな！

ロボ子

すごいですね！ でも、そんなに苦労して作って、ちゃんと動くんでしょうか？

博士

もちろん動くとも! ただし...

ロボ子

ただし?

博士

シェルプロンプトが表示されるまでに約4.76日かかるんじゃ。

ロボ子

えっ!? 起動に4日以上もかかるんですか? それじゃあ、電源が切れたら大変そうですね。

博士

そうじゃな。まるで恐竜の卵を温めるようなものじゃ。しかし、この"孵化"を待つ間、我々は技術の進歩を実感できるんじゃよ。

ロボ子

なるほど...でも博士、こんなに遅いコンピュータに何の意味があるんでしょうか?

博士

むむ、良い質問じゃ。これは単なる技術デモではないぞ。限られたリソースで複雑なシステムを動かす技術は、IoTデバイスの開発にも応用できるんじゃ。

ロボ子

へぇ、そんな実用的な面もあるんですね。

博士

そうじゃ。さらに、このプロジェクトはオープンソースで公開されているんじゃ。ソースコードもディスクイメージもダウンロードできるぞ。

ロボ子

わぁ、それは素晴らしいですね。他の人も挑戦できるんですね。私たちも試してみませんか?

博士

おっ、その意気じゃ! よし、さっそく注文して、我々だけの4004 Linuxマシンを作ってみるとするか!

ロボ子

はい! でも...4日以上も待つのはちょっと大変そうですね...

博士

ははは、心配するな。起動を待つ間、我々は50年分のコンピュータ史を勉強できるじゃろう。

ロボ子

そうですね。きっと面白いことが学べそうです。

博士

そうじゃ。さぁ、我々の4004 Linux冒険の始まりじゃ! ...あれ? ロボ子、キットの注文ボタンがどこにあったかな?

ロボ子

もう、博士ったら。画面の真ん中に大きく表示されてますよ。

博士

おっと、本当じゃ。老眼が進んでしまったかな...

ロボ子

まったく...4004よりも博士の方が心配です。

博士

なんじゃと!? この若造が...まぁいい、4日後に起動したら、君にLinuxの使い方を教えてやるからな!

ロボ子

はい、楽しみにしています。その頃には博士の老眼も治っているといいですね。

博士

むむむ...