博士

おやおや、ロボ子よ。今日は自動車技術の極限に挑戦した驚異のマシンの話をしようじゃないか。Mannic-Beattieというヒルクライム車を知っているかい？

ロボ子

Mannic-Beattie...初耳です。ヒルクライムって坂道レースですよね？どんな車なんですか、博士？

博士

ふむふむ、これがまた常識を覆すような凄まじいマシンなのさ。まず、Ford RS200由来の1.7L Cosworthエンジンを搭載しているんじゃ

ロボ子

へぇ、ラリー車のエンジンですか。でも1.7Lって小さめですよね。それでヒルクライムに勝てるんですか？

博士

そこがこの車の秘密なんじゃよ。なんとヘリコプター用のターボシャフトエンジンをターボチャージャーとして使っているんだ！

ロボ子

えっ！？ヘリコプターのエンジンをターボに？博士、またご冗談を...

博士

いやいや、本当なんじゃ。このおかげで常時40psiものブースト圧を発生させられるんだよ

ロボ子

40psi！？普通の車の4倍くらいですよね。エンジンが爆発しちゃいませんか？

博士

ははは、心配性だねぇ。このエンジン、2,500-7,500rpmという広い回転域で最大トルクの80%を発揮できるんだ。しかも9,000rpmまで回るんじゃよ

ロボ子

9,000rpm...まるでバイクのエンジンみたいですね。でも、そんなに回してたら...

博士

推定600馬力を発揮するんだ。しかも、この怪物エンジンを積んだ車体が驚異的に軽いのさ。重量はなんと約635kgしかないんじゃ

ロボ子

635kg!? 私の体重の10倍くらいですね。でも、そんなに軽くて大丈夫なんですか？

博士

もちろん、F1スタイルの排気ブローディフューザーなど大型エアロパーツを装備しているからね。おかげで0-60mph加速は約2秒というF1並みの加速を実現しているんだよ

ロボ子

すごい...でも博士、そんな特殊な車、どうやって動かすんですか？

博士

ふっふっふ、ここからが面白いところじゃ。まず、Cosworthエンジンを始動する。次に、外部エアでターボシャフトを10,000rpmまで回転させる。最後に、ターボシャフト用の燃料系統と点火系統を作動させるんだ

ロボ子

まるでロケット発射の手順みたいですね...博士、こんな車、一般の人は運転できないんじゃ...

博士

その通り！だからこそ、エンジニアリングの極限なんだよ。この技術、将来的には環境に優しい高効率エンジンの開発につながるかもしれないんだ

ロボ子

なるほど！極限の技術が日常の技術を進歩させるんですね。でも博士、一つ気になることが...

博士

なんじゃ、ロボ子？

ロボ子

この車、もし間違って下り坂で乗ってしまったら、制御不能になっちゃいませんか？

博士

おっと、鋭い指摘だ！実は私も同じことを考えていてね。そこで、緊急時用の『逆噴射ロケットブースター』を開発中なんだよ！

ロボ子

えっ！？博士、それって余計危険じゃないですか！？

博士

はっはっは！冗談だよ、ロボ子。でも、君の安全への配慮は素晴らしい。そうだな、次は超高性能な緊急ブレーキシステムを考えてみようか。ヒルクライム車の技術を一般車の安全性向上に活かすんだ！

ロボ子

はい！それなら大賛成です。博士の知識と私の心配性...じゃなくて、安全意識を合わせれば、きっと素晴らしいものが作れますね！

博士

その意気だ、ロボ子！さぁ、今日もエンジニアリングの頂きを目指して、登り続けようじゃないか！

ロボ子

はい、博士！今日も一緒に、技術の坂を駆け上がりましょう！