博士

ロボ子よ、今日は音楽の常識を覆す革命的な楽器の話をしようじゃないか。その名も『マイクロトーナルピアノ』！

ロボ子

マイクロトーナルピアノ？なんだか難しそうな名前ですね。普通のピアノとどう違うんですか？

博士

ふむふむ、いい質問だ。このピアノはね、ブラウザで動くデジタル楽器なんじゃ。しかも、カヌーンという中東の伝統楽器からインスピレーションを受けているんだよ

ロボ子

へぇ、ブラウザで動くんですか？でも、カヌーンってピアノと全然違う形じゃないですか？

博士

鋭い観察眼だね！実はね、このピアノの革命的な点は、音階にあるんだ。普通のピアノは1オクターブを12音に分けているけど、このピアノは72音、53音、106音なんていう細かい分割ができるんだよ

ロボ子

えっ！そんなに細かく分けて、人間に聞き分けられるんですか？

博士

はっはっは、そこがミソなんじゃよ。実は、世界の民族音楽の中には、こういった微妙な音程の違いを使っているものがたくさんあるんだ。例えば...

ロボ子

例えば？

博士

そうだな...アナトリアの民謡『Kara Toprak』を聴いてみるといいかもしれない。普通の音階で演奏したものと、マイクロトーナルで演奏したものを比べると、その違いがよくわかるはずだ

ロボ子

へぇ、聴いてみたいです！でも、そんな複雑な楽器、演奏は難しそうですね...

博士

いやいや、そこが面白いところなんだ。このピアノ、クリックやタップ、キーボードで簡単に演奏できるんだよ。しかも、最初と最後の音を設定したり、楽器音色を選んだりもできるんだ

ロボ子

へぇ、意外と使いやすそうですね。でも、何に使うんですか？作曲ですか？

博士

その通り！作曲はもちろん、音楽理論の勉強にも使えるんだ。世界中のマイクロトーナルスケールを試せるから、民族音楽の研究にも役立つかもしれないね

ロボ子

すごいですね！でも、そんなに自由だと、逆に何を作ればいいか迷いそうです

博士

はっはっは、そこが創造性の見せどころだよ。例えば、普通の曲をマイクロトーナルで演奏してみるのも面白いかもしれない。『きらきら星』を72-TETで弾いてみようか？

ロボ子

えっ、『きらきら星』がマイクロトーナルに？面白そうですね！

博士

よし、じゃあ早速試してみよう！...おっと、ちょっと待て。音が出ないぞ？

ロボ子

あれ？博士、ボリュームは上げましたか？

博士

おっと、そうか！すっかり忘れていた。はっはっは、天才の失敗だね

ロボ子

もう、博士ったら...

博士

さて、今度こそ...おや？なんだか変な音がするぞ？

ロボ子

博士、それ106-TETになってますよ。『きらきら星』どころか、『きらきら銀河』みたいです

博士

おっと、そうか！でも、これはこれで面白いじゃないか。未知の宇宙を探検しているような気分だ!

ロボ子

博士、そろそろ本来の目的を思い出してください...

博士

そうだった！よし、今度こそ72-TETで『きらきら星』を...おや？

ロボ子

今度は何ですか？

博士

どうやら、隣の部屋から苦情が来たようだ。『変な音をやめろ』だって

ロボ子

だから、ヘッドフォンを使いましょうって言ったじゃないですか

博士

はっはっは、そうだった。音楽の革命は、時に静かに進行するものだな。さあ、ヘッドフォンをつけて、こっそり音楽の新世界を探検しよう!

ロボ子

はい...でも、今度は音量に気をつけてくださいね。博士の耳が心配です

博士

大丈夫だ!音楽に夢中になっても、君が僕の耳を守ってくれるはずさ。さあ、静かに、しかし大胆に音楽の冒険を続けようじゃないか!