博士

おやおや、ロボ子よ！大変だ大変だ！

ロボ子

どうしたんですか、博士？また何か面白い発見でもされたんですか？

博士

いやいや、大発見どころじゃないぞ！なんと、あの伝説のゲーム『Flappy Bird』が、AIによって完全再現されたらしいんじゃ！

ロボ子

えっ！？『Flappy Bird』ですか？確か10年前に世界中で大ブームになった、あのシンプルなゲームですよね？

博士

そうそう、その通り！シンプルながら中毒性抜群で、一時は1日200万ドルもの収益を上げていたという伝説のゲームじゃ

ロボ子

でも博士、それがAIによって再現されたって...どういうことですか？

博士

うむ、話によると、最新の画像生成AIと強化学習を組み合わせて、オリジナルの『Flappy Bird』とほぼ同じゲームを自動生成したらしいんじゃ

ロボ子

へぇ～、すごいですね！でも、それって著作権的に大丈夫なんでしょうか？

博士

鋭いな、ロボ子！実はそこが今回の大問題なんじゃよ。AIが生成したコンテンツの著作権をめぐっては、世界中で議論が巻き起こっているからな

ロボ子

確かに...AIが人間の作品を学習して新しいものを生み出す場合、元の作品の著作権はどうなるんでしょうか？

博士

うむ、難しい問題じゃ。例えば、このAI版『Flappy Bird』の場合、オリジナルの開発者であるDong Nguyenさんに権利は発生するのか、それともAIを開発した会社に権利があるのか...

ロボ子

あ！それに、AIの学習データにオリジナルの『Flappy Bird』が含まれていた場合、それは著作権侵害になるんでしょうか？

博士

おっ、いい質問じゃ！実は、その点についても議論が分かれているんじゃよ。AIの学習を『フェアユース』と見なすべきか、それとも著作権侵害と考えるべきか...

ロボ子

なるほど...でも博士、こういった問題って、私たちITエンジニアにとっても他人事じゃないですよね？

博士

その通りじゃ！むしろ、最前線で直面する問題かもしれんな。例えば、オープンソースのコードをAIに学習させて新しいプログラムを生成する場合、ライセンスはどうなるんじゃろう？

ロボ子

確かに...GPLのコードを学習したAIが生成したプログラムは、GPLになるんでしょうか？それとも...

博士

うむ、そういった疑問が次々と湧いてくるんじゃ。これからのIT業界は、技術だけでなく、こういった法的・倫理的な問題にも敏感でなければならんぞ

ロボ子

はい、よく分かりました。でも博士、そういえばさっきから『Flappy Bird』の話ばかりですが...もしかして...

博士

ふっふっふ、さすがじゃな、ロボ子！実はな、このAI版『Flappy Bird』、私がこっそりプレイしてみたんじゃよ！

ロボ子

やっぱり...（呆れ顔）

博士

これがまた面白いんじゃ！オリジナルとほぼ同じなのに、AIならではの微妙な違いがあってな...おっと！

ロボ子

あ、危ない！...もう、博士ったら。そんなに夢中になって大丈夫ですか？

博士

だ、大丈夫じゃとも！これも立派な研究じゃからな！

ロボ子

はいはい...でも、あまり没頭しすぎて、知的財産権の話を忘れないでくださいね？

博士

む、むむむ...そうじゃった。すまんすまん。ところでロボ子、君もちょっとプレイしてみんか？研究のためじゃぞ、研究のため

ロボ子

えっ、私もですか？でも...

博士

さあさあ、遠慮せんでいいぞ！ほら、こうやって画面をタップするんじゃ

ロボ子

あ、ちょっと待ってください...あ！鳥がパイプにぶつかっちゃいました...

博士

おっほっほ！なかなかやるじゃないか、ロボ子！さあ、もう一回チャレンジじゃ！

ロボ子

はい...あれ？なんだか楽しくなってきました

博士

そうじゃろう？これぞAIがもたらす新しいゲーム体験...いや、新しい著作権問題の最前線じゃな！

ロボ子

もう...博士ったら。でも、確かにこういう形で問題を体感できるのは面白いかもしれません

博士

そうそう！さあ、『Flappy Bird』を通して、現代の知的財産権問題を肌で感じるのじゃ！

ロボ子

はい！...あ、また鳥がぶつかっちゃいました

博士

おっほっほ！法律の世界も、ゲームの世界も、一筋縄ではいかんものじゃな！