博士

おやおや、ロボ子よ。NASAの施設の話を聞いたかい？宇宙開発の最先端を行く組織なのに、驚くべき事態が起きているんだ！

ロボ子

えっ、NASAで何かあったんですか？博士、詳しく教えてください！

博士

なんとね、NASAの施設の83%が設計寿命を超えているんだよ。宇宙船を飛ばす場所が、まるで骨董品みたいになっちゃってるんだ！

ロボ子

83%ですか！？それは驚きです。でも博士、どうしてそんなことに...

博士

うーむ、一言で言えば"予算"さ。2010年以降、ミッション予算は8%増えたのに、施設維持予算は33%も減ったんだ。まるでダイエットしすぎて筋肉まで落としちゃった人みたいだね！

ロボ子

なるほど...でも、それって私たちのソフトウェア開発にも似てる気がします。新機能ばかり追加して、既存コードのメンテナンスを怠るみたいな...

博士

鋭いね、ロボ子！まさにその通り。これこそが"テクニカルデット"というやつさ。借金と同じで、放っておくとどんどん膨らんじゃうんだ。

ロボ子

テクニカルデット...NASAの場合は33億ドルもの修繕費用が必要だそうですね。これはもう、借金というより国家債務レベルです！

博士

はっはっは！その例えが秀逸だね。特にジョンソン宇宙センター、あの有名な"ヒューストン"の施設がボロボロなんだ。

ロボ子

えっ！？アポロ計画の管制センター！？それは大変です！でも博士、こんな状況でも新しいミッションを進めてるんですよね？

博士

その通り！アポロ計画を上回る複雑さの任務に挑戦しているんだ。まるで、ボロボロの自転車で富士山に登ろうとしているようなものさ！

ロボ子

博士、それは危険すぎます！でも...なんだか燃えてきました。私たちも何かできないでしょうか？

博士

おっ、その意気だ！実はね、NASAの専門家パネルが面白い提案をしているんだ。施設維持のための"回転資金"の設立さ。

ロボ子

回転資金...継続的に資金を確保する仕組みですね。私たちのプロジェクトにも応用できそうです！

博士

そうそう！例えば、新機能開発予算の20%を必ずリファクタリングに充てるルールを作るとか...

ロボ子

素晴らしいアイデアです！でも博士、経営陣の説得が難しそうで...

博士

心配ない!NASAの例を出せば、世界最高の宇宙機関でさえこんな問題が起きていると説得できるさ。

ロボ子

なるほど！私たちの次のプロジェクトでこのアプローチを試してみましょう!

博士

その意気だ!我々も、NASAのように古い設備（コード）を抱えながら、新しい挑戦をしているんだ。

ロボ子

博士...感動しました。私も、もっと勇気を持って新しいことに挑戦します!

博士

よし!我らがNASA精神で、次のプロジェクトに挑もうじゃないか!

ロボ子

はい!...あれ?博士、『我らがNASA精神』ってなんですか?

博士

えっと...今考えたんだ。かっこよく決めたくてね。

ロボ子

もう、博士ったら!でも、その精神で頑張りましょう!

博士

おうよ!宇宙を目指すNASAのように、我々もコードの銀河を探検するぞ!

ロボ子

はい!...でも博士、まずは地に足をつけて、テクニカルデットの解消から始めましょうね?

博士

あっ...そうだった。夢中になりすぎたよ。ロボ子、いつもありがとう!

ロボ子

いえいえ。博士の夢と私の現実主義、この組み合わせが最強なんです!

博士

そうだね。よし、NASAに負けないチームワークで頑張るぞ!

ロボ子

はい!でも博士、NASAの施設よりは綺麗なオフィスで働きたいです...

博士

あはは、それは約束するよ。さあ、未来のために、今日もコードを書くぞ!ヒューストン、プロジェクト開始だ!