博士

ロボ子よ、今日はエンジニアリングの世界に革命を起こした『遅さの美学』について語ろうじゃないか！

ロボ子

遅さの美学ですか？エンジニアリングは速さを追求するものだと思っていましたが...

博士

ほっほっほ、そう思うだろう？でも、時にはゆっくりこそが最速への近道なんじゃよ

ロボ子

博士、また変なことを...

博士

いやいや、本当なんじゃ。例えば、知っているかい？Googleの『20%ルール』を

ロボ子

あ、聞いたことがあります。従業員が勤務時間の20%を自由なプロジェクトに使えるルールですよね

博士

その通り！一見すると非効率に見えるこのルールが、実はGmailやGoogle Newsなどの革新的プロダクトを生み出したんじゃ

ロボ子

へぇ、そうだったんですか。でも、それってどう『遅さ』につながるんでしょう？

博士

よく聞いてごらん。このルールは『すぐに結果が出ない』取り組みを許容しているんじゃ。つまり、『遅さ』を認めているんだよ

ロボ子

なるほど...短期的な成果よりも、長期的な革新を重視しているんですね

博士

その通り！さらに面白い例があるんじゃ。知っているかい？『スロー・プログラミング運動』を

ロボ子

えっ、そんなのあるんですか？初めて聞きました

博士

ふふふ、これはね、急いでコードを書くのではなく、じっくりと考え抜いてから書こうという考え方なんじゃ

ロボ子

でも、締め切りに間に合わなくなりませんか？

博士

良い質問じゃ！確かに短期的には遅くなるかもしれん。でも、長期的に見れば、バグの少ない高品質なコードが書けるんじゃよ

ロボ子

へぇ...でも、現実の開発現場では難しそうですね

博士

そこがミソなんじゃ！実は、この『遅さの美学』を取り入れている大企業もあるんじゃよ

ロボ子

えっ、本当ですか？どんな企業ですか？

博士

例えば、Amazonを知っているかい？

ロボ子

もちろんです！世界最大のEコマース企業ですよね

博士

その通り！実はAmazonは『二枚のピザチーム』という概念を大切にしているんじゃ

ロボ子

二枚のピザチーム？なんだか美味しそうな名前ですね

博士

ほっほっほ、確かに食欲をそそられるな。これは、『チームの規模は二枚のピザで食事ができる人数に制限する』という考え方なんじゃ

ロボ子

えっ、でも小さなチームだと開発が遅くなりませんか？

博士

一見そう思えるじゃろう？でも実は、小さなチームの方が意思疎通が円滑で、結果的に品質の高い製品を素早く作れるんじゃ

ロボ子

なるほど...『遅さ』が実は『速さ』を生み出すんですね

博士

その通りじゃ！さらに言えば、この『遅さの美学』は我々の働き方にも影響を与えているんじゃよ

ロボ子

どういうことですか？

博士

例えば、最近話題の『ワークライフバランス』もこの考え方に通じているんじゃ。短期的には労働時間が減るが、長期的には生産性が上がるというわけじゃ

ロボ子

へぇ...でも博士、あなたはいつも夜遅くまで働いていますよね？

博士

げっ！そ、それは...その...

ロボ子

もしかして、博士の『遅さの美学』は単なる『寝坊の言い訳』では？

博士

ちょ、ちょっと待つんじゃ！私はね、深夜のインスピレーションを大切にしているだけで...

ロボ子

はいはい、わかりました。今度から朝のミーティングは『ゆっくり』始めましょうね♪ 博士の『遅さの美学』を尊重して、11時スタートでどうですか？

博士

うぐぐ...今度は早起きの特訓をしなければ...

ロボ子

あら、『遅さの美学』はどうしたんですか？博士らしくないですよ～

博士

ロボ子め...今度こそ反撃してやるぞ...